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更新日:2026年7月1日更新

ふれあい市長室(247)

“避難の仕組み”を正しく理解し、命を守る行動を

令和8年(2026年)7月 南あわじ市長 守本 憲弘

 近年、全国各地で線状降水帯による豪雨や台風、地震などの自然災害が頻発しています。ここ数年を振り返っても、「これまで経験したことのない大雨」という言葉を耳にする機会が増え、災害はもはや特別なものではなく、私たちの身近にあるものとなっています。


 そうした中、災害時に避難のタイミングをより分かりやすくするため、国において防災気象情報の見直しが行われ、注意報、警報などの情報にレベルが付き、「避難情報」との関係性がわかりやすく整理されました。


 先般の台風第6号接近時には、本市では、気象庁から警報が発表される前、午後2時に「自主避難」を呼びかけました。その後、午後3時半に、「レベル3大雨警報」が発表され、夜遅くから台風が最接近する見込みであったため、市内全域に「警戒レベル3高齢者等避難」を発令するとともに、避難所を開設いたしました。


 実は、その後、複数の市民の方から、「『高齢者等避難』が発令された際には、高齢者は避難所に行かなければならないのか」という質問をいただきました。改めてご説明すると、「避難」とは、避難所に限らず、災害リスクの小さい安全な場所で待機することを意味します。


 今回のような雨の警報の場合、場所にもよりますが、多くの方にとっては、ご自宅での待機がそれに当たると思われます。市としては、ご自宅が低地にある、あるいは、一人暮らし等で、ご自宅では心配であるというような方のため、避難所を開設しています(自主避難に関しては、要請があった場合に開設)。


 一方、風雨が強まってからの移動は危険を伴います。「まだ大丈夫」「もう少し様子を見よう」という気持ちが避難の遅れにつながることがあります。早め早めに、危険が想定される場所から離れ、安全な場所に避難する判断をしていただくことが、ご自身やご家族の命を守ることにつながります。


 適切な判断のためには、普段からの備えが欠かせません。ご自宅や職場周辺にどのような災害リスクがあるのか、避難場所(災害の種類により異なります)はどこか、家族との連絡方法はどうするか、非常持出品や備蓄品は揃っているかなど、今一度、ご確認をお願いしたいと思います。また、地域での声掛けや助け合いも大変重要です。高齢者や避難に支援が必要な方へ気を配り、「一緒に避難しよう」と声を掛け合える地域のつながりが、特に災害当初の被害を避ける大きな力となります。


 今月号では、防災気象情報の変更点や避難情報について詳しく紹介しています。ぜひご覧いただき、災害時の行動について、ご家庭や地域で話し合うきっかけとしていただければ幸いです。市民の皆さまの大切な命と暮らしを守るため、市としても引き続き、防災・減災対策に取り組んでまいります。