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更新日:2025年9月1日更新

ふれあい市長室(237)

南あわじ市の子育て支援 ~安心して子育てできるまちを目指して〜

令和7年(2025年)9月 南あわじ市長 守本 憲弘

 全国的に少子化が大きな問題となる中、南あわじ市でも昨年度の出生数は163人と、10年前の半分以下にまで減少しています。
 南あわじ市では、「子育ての喜びが見えるまち」を目標に掲げ、若者や子育て世代に選ばれ、誇りを感じてもらえるまちの実現を目指しています。
 子育て期は人生の中でも特に大切な時間です。喜びと同時に、不安や困難を感じることもあります。だからこそ、困ったときに気軽に相談できる場所や人の存在が、親子の安心につながります。
 

 市では、産後1年未満の方を対象に、助産師が訪問・日帰り・宿泊型で支援を行う「産後ケア事業」や、給付金と相談支援をセットにした「出産・子育て応援ギフト」など、多面的な支援を実施しています。また、授乳やおむつ替えスペース、大型遊具を備えた「子育て学習・支援センター」や、市内4地域で週2日程度開設される「出前ひろば」など、親子が交流できる場を設け、地域のつながりも大切にしています。さらに、令和5年に設立した「南あわじ市子育て応援コンソーシアム」では、企業や市役所に学生も加わり、男女を問わず仕事と家庭を両立できる働き方の実現に向け、地域全体で取り組んでいます。
 

 子どもたちが伸び伸び遊べる環境づくりにも注力しています。本市独自の放課後事業(アフタースクール)は、子どもたちが地域の大人に見守られながら多様な学びや交流を楽しめる場として、他自治体からも注目されています。校庭開放や従来の遊び場整備に加え、旧三原庁舎跡地では新たな公園整備に着手し、旧倭文中学校跡地では遊び場整備に向けたワークショップの開催準備を進めるなど、屋外・屋内の両面から、子どもの多様な居場所づくりを進めています。
 子育て家庭の経済的な負担軽減にも取り組んでいます。小学4年生から高校生までの通院・入院時の医療費を原則無料とする「こども医療費助成制度」を設けているほか、国の交付金を活用した給付金事業でも子育て世帯を支援しています。この8月には物価高騰対策の一環として、市内の0歳から高校生等までの児童全員に「こども生活応援商品券(南あわじ市連合商店街プレミアム商品券)」を配布しました。使用期限は9月30日までで、市内の加盟店でご利用いただけます。
 

 子育ては社会全体で支え合うものです。地域の一人ひとりが支援の輪に加わることで、子どもも親も笑顔で過ごせるまちづくりが実現します。南あわじの未来を担う多くの子どもたちが、このまちで生まれ、育っていくことを心から願っています。