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令和7年(2025年)8月 南あわじ市長 守本 憲弘
南あわじ市は、市民の皆さまのたゆまぬ努力により、これまで比較的安全なまちであり続け、交通事故や犯罪認知件数も減少傾向にありましたが、令和3年を底に再び増加に転じています。全国的に同様の傾向にあるとはいえ、大変残念であり、何としても再び減少傾向へ転じてほしいと願っています。
まず、交通事故についてです。6月下旬、市内で高校生が自転車で通行中、信号のない交差点で軽乗用車と衝突し、意識不明の重体となる痛ましい事故が発生しました。夏は自転車や徒歩での移動も増え、交通事故のリスクが高まります。加えて、夏休み、観光シーズンに入り、市内には旅行者の方も多く訪れ交通量が増加しています。事故を未然に防ぐため、次の点について今一度ご確認ください。
●車やバイクの運転時は、交差点や見通しの悪い場 所では必ず徐行・一時停止をし、歩行者や自転車に十分注意を払いましょう。
●自転車に乗るすべての方に対し、ヘルメットの着 用が努力義務となっています。子どもはもちろん、 大人も安全のため積極的に着用してください。
●歩行者も、横断歩道の有無にかかわらず、道路を 渡る際には左右の確認をしっかり行い、安全を確 保しましょう。
また、市内で特殊詐欺の被害も増えています。大変腹立たしいことに、電話で市役所職員や警察官を名乗り、私たちがこれまで努力して築いてきた行政への信用を悪用し詐欺を働く事件も現実に発生しています。
例えば、南あわじ市でも、市役所職員を名乗って「保険料の還付がある」と言い、ATMの操作を促す還付金詐欺や、警察官を名乗って「あなたの口座が犯罪に使われている」と不安をあおり、キャッシュカードをだまし取ろうとする手口が報告されています。
市役所や警察が電話で口座情報を聞いたりATMの操作を求めたりすることは絶対にありません。また、緊急時を除き、市役所職員や警察官が勤務時間外に市民に電話することもありません。こうした不審な電話があった場合は、一旦電話を切り、110番や最寄りの警察署、あるいは、南あわじ市役所内の消費生活センター(Tel43-5099)などにご相談ください。
交通事故も詐欺も、誰にでも起こりうる身近な危険です。安心して暮らせる南あわじ市であり続けるために、一人ひとり、そしてお互いに、日頃から気を付けあっていきましょう。