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令和2年(2020年)6月 南あわじ市長 守本 憲弘
4月7日から2カ月近く続いた新型コロナウイルス感染症にかかる緊急事態宣言が兵庫県、大阪府、東京都などを除く39県で5月14日に解除され、残りの都道府県についても、5月末を待つことなく、解除基準に照らし、可能であれば解除する考えが示されました。21日の政府発表を受け、兵庫県においても市民生活や経済活動を徐々に再開する動きに入ってくると考えています。
一方で、長期間に及ぶ外出自粛や休業要請によって、市民の皆さま、各産業の皆さまも大きな影響を受け、疲弊されている方もおられます。本市では4月27日に、総合相談コールセンターを設置し、1日に300件を超えるお問合せやご相談に対応させていただくことができました。少しでも皆さまの安心につながったのではないかと思います。特別定額給付金については「市民の皆さまへの給付を1日でも早く」と職員一丸となって取り組んだ結果、5月末時点で、市全体の約9割の方々に振り込みを完了することができました。今回の迅速な給付については、多くのお褒めの言葉やお手紙をいただきました。こういった機会に皆さまからいただく励ましは、職員には何より力の源になります。心からお礼申しあげます。
自粛緩和の方向性は、地域経済活動の再開・復活に向けた動きという点で喜ばしいことです。市内事業者の皆さまが集まって立ちあがったネット通販事業「旬の美味しい島食材おすそわけ」プロジェクトでは、今が旬の島食材を存分にご堪能いただけます。この機会にご注文されてみてはいかがでしょうか。市もこのプロジェクトを支援しています。なお、参加事業者も随時募集しています。興味のある事業者の方は、今月号広報の22頁をご覧いただき、ぜひご参加ください。
さらに、新たな施策の一つとして、宿泊や飲食など、市民の皆さま向けの振興策も予定しています。また、自粛緩和にあわせて再開する各種施設では、検温や消毒など、感染予防の徹底を支援すべく、業界団体とも協議を重ねています。
一方で、今回の感染拡大については、第2波があることも想定し、油断なく備えていく必要があります。市民の皆さまにおかれましては、密閉・密集・密接の3密を避け、こまめな手洗いや消毒に努め、人混みではマスクを着用することや毎日の検温、熱や咳などの異常があれば、むやみに外出しないなど、引き続き十分な感染対策に取り組んでいただきますようお願いします。
6月に入り、梅雨入りを控える時節となりました。昨今のゲリラ豪雨の多発や大型台風の襲来などの異常気象に備えておくことも忘れてはなりません。市においては、通常の備えに加え、避難所における新型コロナウイルス感染症対策についても、万全を期することができるよう準備を進めています。
市民の皆さまには、引き続き、ご不便をおかけする部分も多々あるかと存じますが、一丸となってこの苦境を乗り越えてまいりましょう。市といたしましても、職員が全力で対応しています。どうぞよろしくお願い申しあげます。