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ふれあい市長室(171)

印刷用ページを表示する更新日:2020年1月1日更新 <外部リンク>

子育ての喜びが見えるまちづくりをめざして

令和2年(2020年)1月 南あわじ市長 守本 憲弘

 市民の皆さま、新年あけましておめでとうございます。令和2年、南あわじ市は市制15周年の節目の年を迎えます。これまで市政運営に対しご尽力を賜りました全ての方々に深く感謝申しあげます。
 今年は、東京オリンピック・パラリンピックをはじめ、明るい話題が多い年になる予感がありますが、本市では次の課題に意欲的に取り組む年にしたいと思います。
 第一は、就任以来進めている高齢者等元気活躍推進事業の拡充です。思いやりポイントによるボランティアに加え、シニアの就労にも選択肢を広げる「働くシニア応援プロジェクト」を展開し、全ての人々が役割を持って活躍でき、困ったときに共助・公助が円滑に機能する地域社会づくりを推進します。
 第二は、「学ぶ楽しさ日本一」をめざす子育て・教育環境の充実です。人形浄瑠璃を使った表現力教育や、アフタースクール事業を本格化するとともに、各学校が学ぶ楽しさの実現に向け、自ら考え、実行する仕組みを構築します。また、4月に開園する「市こども園」では、高度化・多様化する保育・幼児教育ニーズに対応するサービス展開を行います。
 第三に、地域の魅力の向上と発信です。次の三点は特記すべきでしょう。一点目は、大鳴門橋自転車道構想の具体化です。兵庫・徳島両県中心に事業が進められますが、市としても「道の駅うずしお」周辺整備を行い、瀬戸内海を囲む大サイクリングロードの実現に寄与します。二点目は、東京2020オリンピック聖火リレーです。5月25日に、西淡中学校前から慶野松原周辺を聖火ランナーが走ります。ぜひ応援に来てください。三点目は、松帆銅鐸です。今春、奈良文化財研究所で調査が完了した銅鐸が本市に返還されます。この機に、古代のロマンに思いをはせる新しい事業を展開します。
 第四に、安全・安心のまちづくりです。昨年は台風や集中豪雨による大きな災害が各地で発生しました。災害対策は、いざという時に自分の命を守る行動がとれるよう普段から備えることが最も大切です。市としても、南海トラフ巨大地震への備え、河川整備やため池を活用した水害対策を進めるとともに、防災教育や防災訓練の充実を通じて、住民の災害対応力向上に努めます。
 第五に、対話と行動の行政の実現です。多様な機会をとらえて地域と対話し、住民の皆さまと一緒に地域の未来を考え、市と地域が思いを共有しながら課題解決に取り組む住民主体の市政づくりに重点を置きます。住民対話からの取り組みの一つとして、近年急速に拡大しているイノシシ、ニホンザル等鳥獣被害への対策を強化します。最近、農作物等への被害に加え、街中で遭遇する事例も増えています。個人での防護から地域を挙げた取り組みに移行する必要があります。市としても、専門家による地域の取り組みの支援や、個体数の減少に向けた対策に注力します。また、野菜残渣や下水汚泥、生ごみ等を複合的に処理し、発生堆肥等を有効活用するなど、環境に配慮した資源の循環を実現するための計画づくりに着手します。
 今年の干支は「子」です。ネズミは子孫繁栄の象徴です。本市も子年にあやかり、子どもたちでにぎわい、笑顔が絶えない「子育ての喜びが見えるまちづくり」を構築すべく、豊かな地域資源を最大限に活かしつつ、市民の皆さまと協働しながら鋭意取り組む所存です。
 本年が皆さまにとりまして幸多き年となりますよう心からお祈り申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。