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ふれあい市長室(168)

印刷用ページを表示する更新日:2019年10月1日更新 <外部リンク>

人生100年時代の「働くシニア応援プロジェクト」

令和元年(2019年)10月 南あわじ市長 守本 憲弘

 「人生100年時代」という言葉が定着してきました。高齢になって、若い頃にはできなかった趣味活動、資格取得、社会貢献などの自己実現が可能な時代になりつつあります。
 一方で、南あわじ市の高齢化率(65歳以上)は34%を超え、人口減少も進んでいます。その結果、労働力が不足し、建設業、観光業、介護サービスなど、多くの分野で働き手を募集しても応募がない状況が続いています。地域社会を維持していくために、シニア世代の力が必要な時代になったとも言えます。
 南あわじ市では、平成29年度から「高齢者等元気活躍推進事業」を推進しています。意欲のあるシニアの方々を社会が必要としている活動に結びつけ、これまで培った経験や知識を生かして活躍する場を広げようという取り組みです。
 その手立ての一つは、昨年10月より試行実施している「おもいやりポイント制度」。シニアが介護施設や保育施設などで、1回1~2時間の補助的な活動を行い、市内で使える商品券に交換できるポイントを得る有償ボランティア活動です。今年度から、市役所に「生涯活躍推進室」を設け、さらに普及を進めています。
 もう一つは、今月から始める「働くシニア応援プロジェクト」です。これは、従来の固定観念を取り払い、シニアの方々自身の体力やライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を工夫することにより、人手を必要としている分野でのシニアの仕事の可能性を広げる取り組みです。シニア世代が年金に加えて収入を得ることができ、事業者も必要な人材を確保しながら成長を続けていけるモデルづくりを目標にしています。市とモデル事業者が協力して、就労内容や採用手法を工夫するなど、シニアが無理なく働ける就労環境の整備と、事業者の人手不足の軽減を両立する方法を実証していきます。
 ボランティア活動や仕事の場が増えると、年齢や健康状態、生活に合わせた多様な社会活動の選択肢が広がります。長きにわたり、社会とかかわり続けて健康的な生活を送る南あわじ市民が増えていってほしいと思っています。
 今月の8日(火曜日)には「南あわじ版『人生二毛作社会』の実現に向けた大・会・議」というテーマで、シンポジウムを開催します(午後2時開始/中央公民館)。多くのシニアが仕事で活躍している先進企業の事例を参考に、これからの南あわじ市の姿や市民一人ひとりの役割を皆さまと一緒に考える機会にしたいと思っています。多くの方々のご来場をお待ちしています。

保育施設や介護施設での有償ボランティア活動