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令和6年(2024年)9月 南あわじ市長 守本 憲弘
8月8日に宮崎県日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生しました。被害に合われた方へ心よりお見舞いを申しあげます。
今回の地震では、気象庁から南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。これは、平常時と比べて巨大地震発生の可能性が高まっていることから、日頃からの備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備を呼び掛けるものです。15日の臨時情報の呼びかけ終了まで、南あわじ市では危機管理課職員が24時間体制で待機し、地震発生時、直ちに避難所の開設ができるように備えました。
今回、南海トラフ地震臨時情報は初めての発表であり、また、ちょうどお盆の帰省や家族旅行の時期に重なり、どのように行動をしたら良いのか戸惑われた方も多かったのではないでしょうか。最近ではSNS等でさまざまな情報が入ってきます。しかし、それを鵜呑みにせず、行政から発表される情報に注意して、冷静に行動することが重要です。
注意の呼びかけは終了しましたが、この機会に南あわじ市のハザードマップを開いて、災害発生時の備えについて再確認をしましょう。また、災害発生時には、隣近所、地域の助け合いで被害を抑えることができます。日頃からそのような意識を持って、自然災害に強い南あわじ市をともにつくっていきましょう。
8月15日の終戦記念日に、若人の広場公園で戦没学徒追悼献花式と萬灯会を開催しました。
第二次世界大戦が終わって80年近く経ちましたが、世界では、戦争がやむことなく続いています。このような時期に、改めて、戦没された方々、遺族の方々に思いをはせ、平和への誓いを新たにする意義は大きいと感じます。
今年の萬灯会では、淡路三原高校の美術部が「追悼」の灯篭文字をデザインし、ミニコンサートでは、南あわじ出身の音大生がピアノと歌を披露しました。パリオリンピックでメダルを獲得した卓球の早田ひなさんの「生きていること、卓球ができているのは当たり前ではないことを感じたい」との趣旨のコメントが話題になっていますが、今回の萬灯会も、若い人たちが平和の大切さを振り返る機会になればと思います。