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更新日:2024年11月1日更新

ふれあい市長室(228)

子供たちの力も活かして、改めて災害に備えましょう

令和6年(2024年)11月 南あわじ市長 守本 憲弘

 今年は新年早々に能登半島地震、南あわじ市でも8月には初旬に日向灘沖で発生した地震による南海トラフ地震臨時情報の発表、下旬に本市で初となる線状降水帯による記録的な短時間の集中豪雨など、身近にも、ニュースでも、切れ目のない災害の脅威を示す年となっていると感じます。
 本市では、国や県の力強い支援により、ハード面の防災対策が精力的に進められています。阿万港や福良港において水門や防波堤などの津波防災インフラが完成しました。湊地区はじめ、三原川水系の排水機場や堤防も工事や設計が進められています。また、本市がいち早く配備したトイレカーは、上下水道施設が被害を受けた珠洲市で大変重宝されました。災害時に必要物資の提供などを受ける応援協定は、既に70本を超えるなど、さまざまな分野で災害対策が進んでいます。
 しかし、大災害の発生において最も重要なことは、どれだけ命の危険を回避できるかです。そのためには、個々人と地域の日頃の準備が重要です。常日頃の居住スペースの耐震性の確保はできていますでしょうか。また、災害の状況に応じた避難経路は確認されていますでしょうか。地域の自主防災組織は、顔と顔でつながっていますでしょうか。
 南あわじ市では小中学校の児童生徒を対象として、災害に対する知識を学び、将来の災害において主体的かつ臨機応変に対応できる力を身に着ける防災ジュニアリーダーの養成を行っています。先日も、兵庫県主催のシンポジウムで、南あわじ市の防災ジュニアリーダーたちが、日頃の防災学習や被災地訪問で得た、災害時の心がけを発表しました。いざという時の、子供たちの率先した行動が大人たちの行動を促し、多くの命を救った実例は、東北や能登の地震においても報告されています。
 昨年は、子供たちが地域の大人に総合防災訓練への参加を呼びかけた結果、メイン会場では多くの参加が得られました。今月11月17日に、倭文小学校をメイン会場として計画している南あわじ市総合防災訓練でも、子供たちがチラシを地域の方に配布し、周囲の参加を促す予定です。会場では消防団をはじめ、淡路広域消防事務組合や南あわじ警察、自衛隊のほか、災害時応援協定を締結している各関係機関とともに、実践的な訓練を行うことになっています。各地域においても防災訓練を実施されると思いますので、ご家族、ご近所とお誘い合わせの上、ぜひご参加いただき、改めて、災害の備えを確認し、強化する機会にしていただきたいと思います。