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ふれあい市長室(160)

印刷用ページを表示する更新日:2019年2月1日更新 <外部リンク>

事故のない地域をめざして

平成31年(2019年)2月 南あわじ市長 守本 憲弘

 安全な地域づくりは、住民みんなの願いです。安全対策の柱には、防災、犯罪防止と並んで、交通事故をはじめとする事故の防止があります。
 残念ながら、南あわじ市内では、平成30年中に交通事故により4名の方が亡くなられました。うち、2件が11月、12月と短期間に続けて発生したことから、「南あわじ市交通対策協議会」は、12月31日付けで2年ぶりに『交通死亡事故多発非常事態宣言』を発令しました。
 死亡事故の状況を見ると、亡くなられた4名中3名の方が道路横断中に車にはねられたもので、うち2名の方は横断歩道を渡っているときの事故でした。
 横断歩道は、歩行者が優先です。道路交通法でも、「車両は、横断歩道を横断し又は横断しようとする歩行者等があるときは、横断歩道の直前で一旦停止し、かつ、通行を妨げないようにしなければならない」と定められており、これを守らないと、「横断歩行者等妨害等違反」という交通法規違反になります。
 淡路島のドライバーについては、比較的優しい運転をすると言う評判を聞いたこともある一方で、横断歩道でも減速しない自動車をよく見かけます。昔と違って歩いて外出する人が減っているので、油断があるのかも知れません。しかしながら、歩行者は、横断歩道では自動車が注意深く運転してくれることを信頼して踏み出します。夕暮れ時や景色と服装の具合などで歩行者が見えづらいことも多々あります。信号機の有無に関わらず、横断歩道を通過する時には、いつでも止まることのできる速度で走行することが事故防止につながります。時速40キロメートルで走っている車は、危険に気付いてからブレーキをかけ停止するまでに約20メートルの距離を要します。ドライバーは、常に歩行者を意識して思いやりを持った運転をすることが大切です。
 また、歩行者も、自動車が走る道路を歩く時には、十分な注意が必要です。横断する際には、できる限り横断歩道を渡りましょう。やむを得ず横断歩道がない道路を横断する際は、斜め横断をせず、左右を十分確認してから最短コースを速やかに渡るよう心がけましょう。
 交通事故は、全体としては減少傾向にあるとはいえ、市内では、物件事故も含めて1日平均約4件の交通事故が発生し、交通死亡事故も毎年発生しています。車を運転する方は、交通事故を防ぐために、❶時間と心にゆとりを持った運転、❷交差点での安全確認、❸横断歩道等における通行ルールの遵守、❹早めのライト点灯とハイビームの活用、を実践していただきたいと思います。飲酒運転は、絶対にしてはなりません。
 また、歩行者や自転車の方は、事故に巻き込まれないよう、運転者から目立つ服装を心がけ、夜間は反射材を活用するなど、自分の存在を示すことも大事です。
 自動車は便利なものですが、人身の安全は何物にも代え難い住民生活の基本です。そして、交通安全は全ての人々の取り組みがあって初めて達成されるものです。各人が日頃から家庭・地域で正しい交通ルールとマナーの遵守を実践し、悲惨な交通死亡事故をなくしていきましょう。