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ふれあい市長室(159)

印刷用ページを表示する更新日:2019年1月1日更新 <外部リンク>

住民力こそ南あわじ市の礎

平成31年(2019年)1月 南あわじ市長 守本 憲弘

 新年あけましておめでとうございます。振り返ると、2018年も住民の皆さまに大いにご活躍いただきました。
 市内では、継続中の福良、灘、賀集地域に加え、新たに2地域(阿万・八木)で、地域の課題の解決に向けて住民が話し合い、取り組んでいく地域づくりチャレンジ事業が動き出しました。また、昨年10月から高齢者等元気活躍推進事業「おもいやりポイント制度」の第1段階の試行がスタートしました。11月末までに市内8施設で、延べ176人のシニアの方に有償ボランティアとして活動していただきました。シニア世代の方々の溌剌と働かれる姿、受け入れ施設の方からの感謝の声に、私自身も元気をいただきました。まさに、住民の力が顕在化してきたと感じます。
 文化、スポーツなど各方面でも、南あわじ市民の方々や本市出身の方々の躍動を見聞できた1年でした。
 文化面では、女流義太夫の人間国宝である竹本駒之助師匠が名誉市民に選定され、授与式ではその卓越した技芸をご披露いただきました。また、淡路人形座のパリ公演に同行し、観衆の拍手が鳴りやまない盛況ぶりを体感いたしました。スポーツ面では、小学生からシニアまで、バレーボール、野球、卓球、空手、水泳等多くの種目で、全国レベルの活躍が続きました。夏休みには、毎週のように全国大会の壮行会や優秀な成績の報告会があり、教育委員会は大忙しでした。
 産業面でも、とりわけ食品関連で様々な新商品が誕生しています。水産業と飲食宿泊産業が手を携えて取り組んでいるサクラマスの地域ブランド商品化も成果が出て来ました。お菓子、酒などでも地道な商品開発が進んでいます。昨秋、商工会青年部が世界一のグルメシティと呼ばれるサン・セバスチャンに視察に行ってくれました。食材の宝庫南あわじをさらにグルメの宝庫とすべく取り組んでいただけると期待しています。
 豊かな地域の資産を持つ南あわじ市は、まだまだ伸びしろがあります。それを現実のものとする礎は、地域の住民の力です。今後も住民の皆さまと行政が協働し、本市から魅力的な人材や資源を創出し続けることができるよう、文化・スポーツ振興や産業育成に取り組んでまいります。
 戌年は災害が多いという話も聞きます。昨年は大阪北部地震に始まり、西日本豪雨、台風20号、21号、北海道胆振東部地震と日本国内で災害が連続しました。幸い南あわじ市においては深刻な被害はありませんでしたが、引き続き、南海トラフ巨大地震や豪雨災害への備えは怠れません。とっさの災害の際、防災・減災・早期復旧の鍵はやはり住民力にあります。市としては、福良湾等での防波堤や水門整備、低地対策、ため池の水位調整等を着実に進めるとともに、防災教育、防災訓練の充実を通じて災害に対する住民の対応力の向上に努めます。
 2019年から近畿高校駅伝、アジア国際子ども映画祭が南あわじ市で開催されます。一方、今年は市民まつりの見直しも各実行委員会にお願いしています。内外のより多くの皆さまに南あわじ市の魅力が伝わり、経済効果を生み出せる積極的な情報発信に、官民協力して取り組んでまいります。
 今年は亥年です。対話を通じて住民の皆さまと目標を共有し、突破力を持って行動を進めたいと思います。
 本年が皆さまにとって幸多き年となりますよう心からお祈り申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。