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ふれあい市長室(158)

印刷用ページを表示する更新日:2018年12月1日更新 <外部リンク>

教育を地域の最重要事項に

平成30年12月 南あわじ市長 守本 憲弘

 市政に携り2年弱、日々、「教育」の大切さを実感する機会が増えています。南あわじ市の子どもたちは、のびのびと育ち、スポーツ、音楽、美術、文芸など多くの分野で活躍しており、これをもっと伸ばしていきたいと感じています。
 最新の研究では、幼い頃からの教育の質が、人の一生、職業や収入、さらには、成年後の健康状態にも大きく影響することを示しています。また、近年、インターネットの普及等で、仕事の場所の自由度が高まったため、若者が定住・移住する場所を選ぶ際、地域の子育て環境・教育の質が決定的な要因となりつつあります。
 南あわじ市は、先駆けて3歳児以上の保育無料化を実現するなど、子育てにやさしいまちづくりに努めていますが、更に、魅力的な教育づくりにも取り組みつつあります。その内容をいくつか紹介したいと思います。

(1)地域の伝統を活かしてコミュニケーション能力を高める
 市内には、歴史的遺産など、教育の素材が数多くありますが、中でも、500年の伝統を持つ淡路人形浄瑠璃は、言語、音楽、美術、動作など多様な要素を統合した総合芸術です。当市では、小中学校を通じて人形浄瑠璃等の伝統芸術を学ぶことにより、子どもの能力開発を行うカリキュラムづくりに挑戦しています。各校の教職員が関わり、コミュニケーション能力など、子どもたちが身に付けるべき資質・能力を明確にした授業実施案を作成中です。来年度には、いくつかの学校で、検証授業をスタートさせます。

(2)防災教育で、生き抜く力を
 当市では、南海トラフ地震や豪雨・台風の発生に備え、生徒全員が率先避難者として自らの命を自らで守ることができるよう、防災訓練などを充実させていますが、さらに、防災を学ぶことを通じて、自ら考え、決断し、行動し、助け合うという、「人としての生き方あり方に触れる防災教育」を目指しています。その一環として、昨年から「防災ジュニアリーダー養成事業」を推進しています。本年も13名の中学生が合宿や東北ボランティア派遣に参加し、その体験を各学校やイベント等で発信しています。

(3)放課後や休日の子育て環境の充実
 子育て環境の向上に、全ての子どもが利用できる「学校」という場を最大限に活用したいという思いがあり、ふたつの取り組みを計画しています。一つは、放課後の子ども教室の充実です。日数を増やし、体験的な学習の中で様々な学びが得られる場所にしていきます。二つ目は、要望の多い遊び場充実の声に応えるため、土日や祝日に、小学校の校庭を開放し、子どもたちや家族、地域の方々のふれあいの場としていきます。

 若年期の教育投資は最も効果的な投資であると言われます。地域の力もお借りしつつ、「教育で選ばれるまちづくり」を着実に進めていきたいと考えています。