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ふれあい市長室(145)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>

備えあれば憂いなし

平成29年11月 南あわじ市長 守本 憲弘

  11月は防災訓練の季節です。私が経済産業省に勤務していた際、東日 本大震災後に、東電の福島原発事故の避難者等の賠償問題を担当し、以後、津波被災地域を含めた震災・津波復興全般に関わってきました。
 そこで痛感したのは、この表題の言葉「備えあれば憂いなし」です。昔から津波被害が頻繁にあり、「つなみてんでんこ」(津波避難は何よりまず自らが避難する)の言い伝えを誰もが知っているはずの三陸沿岸の人々でさえ、防潮堤があるからと油断したり、間違った場所に避難したり、自動車で避難しようとして渋滞にはまったりして多数の方が津波の犠牲になりました。一方、日ごろから、「自分で考え、自分で避難する」訓練を怠らなかった学校では、中学校の生徒が小学生や幼稚園児を、通常の避難所よりも高い場所に誘導して、多くの命を救った例や、たまたま直前に避難訓練をしていた結果、人命被害がほとんど出なかった地域もありました。
 明暗を分けたのは、その地域でどれだけ多くの人が災害の時の行動を普段から考え、準備していたかだと感じます。その準備は、地域によっても、災害の種類によっても違います。東日本大震災では、地震は大きく長く揺れたため、家屋倒壊よりも圧倒的に津波の被害の方が大きくなりました。阪神淡路大震災では、直下型のため、家屋の倒壊や火事が人命を奪いました。また、最近では、集中豪雨に伴う川の氾濫や土砂崩れが多くの被害をもた昨年度の総合防災訓練の画像らしています。
 行政としても、地域ごとの災害のリスクを想定しつつ、防災施設の整備、連絡体制の強化に取り組むとともに、企業と提携して、啓発に努めたり、災害時の物資の調達の確保に努めたりしています。しかし、地域によって、最も危険な災害の種類も違えば、対策も違います。もっとも重要なことは、現にそこにいる住民が、そのリスクを自ら想定し、対策を考え、備えておくことです。「自分の身は自分で守る、地域の安全は地域で守る」が、防災の基本です。
 11月5日には、島内一斉の防災訓練が行われます。南あわじ市は、例年、県下随一の参加者数を誇ります。今年も、自治会ごとに工夫しながら避難訓練等を実施していただきます。住民の皆様におかれても、是非ご参加いただくようお願いしたいと思います。