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ふれあい市長室(142)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>

お祭り

平成29年8月 南あわじ市長 守本 憲弘

お祭りで御輿をかつぐ青年の写真

  8月は、夏祭り真っ盛りの季節です。というまでもなく、南あわじ市は、お祭りの宝庫であり、地域ごとに伝統的なお祭りや新しいお祭りがあります。私個人の印象でしかありませんが、人口減少や高齢化で、一時、少し元気がなくなったあちこちのお祭りが、近年、一念発起した地域の取り組みにより、新しい形で再生しつつあるように思います。
 お祭りには、様々な形式や役割があります。南あわじの祭りにも、神社の氏子の若者が何度も練習して、一糸乱れぬ振り付けを披露するものもあれば、伝統的な大枠は活かしながら、老若男女が参加できる開放的なお祭りもあります。
 学生時代の政治学の授業では、昔のお祭りは、日頃の階級社会の役割を破る無礼講により、コミュニティのストレス解消を図るものとして活用されたと教えられました。かつてのような社会的拘束が無くなった現在でも、日頃気軽に会えない人たちとの対話の場、あるいは、忙しい日常では機会が少なくなりがちな男女の出会いの場などになっていると思います。
 そして、昔も今も変わらないお祭りの重要な機能は、地域の若手人材の育成です。祭りの準備や実行に臨んで、世話役となる若者達が、盛り上げるためいろいろ智恵を絞ったり、意見の違いを乗り越えて議論をまとめていく経験をします。お祭りは、そうした経験を通じて、日頃はわからなかった隣人の能力や人柄を認め合ったり、地域の運営や活性化に必要な能力を獲得していく機会を提供しています。
 もう一つ、現代の地域のお祭りには、地元に残った若手、あるいは親の世代が、都会に出た友人や我が子に対して、帰省を促し、孫子連れで戻って来た時の楽しみを提供しながら、「いつ戻っても居場所があるよ」という無言のメッセージを伝える機能があるように思います。私自身、二十歳には東京から、厄年にはフランスから神輿を担ぐために戻ってきましたが、その時感じた友人達との一体感や、夏休み、子どもと一緒に町内会の盆踊りに参加させてもらった安心感が、今になって、国の仕事を退いて故郷の南あわじの発展のため頑張ろうという決断を後押ししてくれたように感じるのです。
 これからも、南あわじ市のお祭りが、地域の絆を強めるとともに、域外の人々を引きつけるものとなるよう、市民の皆さんとともに応援していきたいと思います。