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ふれあい市長室(139)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>

スポーツの効用 

平成29年5月 南あわじ市長 守本 憲弘

  先日、南あわじ市スポーツ賞表彰式で、これから伸びゆく多くの子どもたちを表彰させていただいた。南あわじ市は、指導者の方も熱心で、青少年スポーツが盛んであると感じる。
 私自身も運動好きで、大学の時にはテニスコートにいる時間が長すぎて卒業が一年遅れたほどである。その後の職業選択では、室内で仕事をする公務員になったのだが、スポーツをやっていて良かったと思うことはいくつもある。
 とりわけ直接役立ったのは、パリにある国際エネルギー機関の日本代表部に勤務した時である。世界各国から職歴も世代も多様な職員が集まっており、母国語も文化もバラバラ、共通の話題を見つけるのも難しい。当初は、どうやって仲間に入れてもらうか悩んだものである。しかし、スポーツ愛好者が多かったので、私も職員のサッカークラブに入ったり、テニスを一緒にプレーするようになった。
 すると、仕事が急にはかどるようになった。それぞれに利害関心の異な少年野球春季大会の写真る各国が、自国の立場を通すために活動するのが国際機関の各国代表の役目である。共通の利益になることを言っても、「何か裏がある」という目で見られ、その疑念を払拭するまでに時間がかかる。反対する国がありそうだと、ますます受け入れてくれない。しかし、親しくなり信頼関係が出来ると、本音で話すことができる。「皆の利益だ」と言えば、オッケーとなるし、「いくつかの国は反対するかも知れないが、日本はこうしたい」と言えば、「通す保証はできないが、議題にしてみよう」となる。結論が出るまでの時間が非常に短くなった。
 その信頼関係とは何だったのか。スポーツをしている時は、仕事以上に人間性が露わになる。勝負がかかっていてもフェアプレーに徹する人は、仕事でも、相手を罠にかけたり、裏切ったりする人ではないと見られる。その逆の例も現実に見てきた。青少年スポーツの指導者の方には、目先の勝負の誘惑に駆られることなく、子どもの長い将来を見据えてフェアプレーの精神を育てていただきたいと感じている。