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阪神・淡路大震災では多くの建築物が被害を受け、不幸にして約6,400人もの尊い生命が奪われました。特に家屋の倒壊による人的な被害は大きく、全体の死因の9割近くを占めました。 また、大きな被害を受けた建築物のほとんどは、建築基準法が現在の耐震基準に改正された昭和56年6月よりも前に建てられたものでした。
兵庫県は、昭和56年5月31日以前に建てられた住宅を対象に「わが家の耐震診断推進事業」を実施し、3年間で県内約1万3千棟の住宅耐震診断を行いました。
その結果、木造住宅については80%以上の住宅が「倒壊または大破壊の危険があります」または「やや危険です」と診断されました。
住宅の耐震化が確保されてない場合は、大きな被害が発生する可能性があります。
住家被害
住家被害と道路閉塞
※災害写真データベースより出展(財団法人消防科学総合センター)