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淡路人形浄瑠璃資料館

印刷用ページを表示する更新日:2024年8月5日更新 <外部リンク>

人形浄瑠璃について学ぶ資料館

 淡路人形浄瑠璃は、江戸時代には徳島藩主の蜂須賀(はちすか)氏の保護もあって大いに繁栄し、18世紀前半の享保・元文(きょうほう・げんぶん)のころには淡路島に40 以上の人形座がありました。
 しかしその後、しだいに減少し、現在、活動しているのは “淡路人形座” ただ1座になってしまいました。
 当資料館は、昭和40年代半ばで活動を停止していた、淡路人形浄瑠璃の名門“市村六之丞座”の人形・道具等一式をゆずり受け、平成2年に淡路人形発祥の地(江戸時代の三條村)に開館しました。

館内写真

 

淡路人形のおこり

 室町時代後期、西宮神社に仕えていた百太夫(ひゃくだゆう)という傀儡師(かいらいし・くぐつし)が淡路の三條村に来て、人形操りを教えたのが始まりだと伝えられています。
  淡路人形の元祖上村源之丞座(うえむらげんのじょうざ)の初代、引田淡路掾(ひきたあわじのじょう)は、元亀(げんき)元年(1570)、宮中で式三番叟(しきさんばそう)を奉納し、従四位下(じゅしいのげ)という位を授かったと伝えられ、そのことを示す「綸旨」(りんじ)が大切に伝承されています。

全国に広がった淡路人形

 淡路の人形座は、西日本を中心に全国各地を巡業して、浄瑠璃文化を普及し、人形芝居を根付かせました。各地に伝承される三人遣い人形芝居の多くは淡路系と考えられています。
 天竜川流域の長野県伊那地方では、江戸時代、淡路の人形遣いが住み着き人形芝居を教えました。岩手県盛岡市には、江戸時代の初めに淡路から移り、座本として活動した鈴江四郎兵衛座の人形や古文書が残っています。文楽座の始祖植村文楽軒(うえむらぶんらくけん)も淡路の出身でした。

施設概要

資料館外観写真
入館料:無料
住所:兵庫県南あわじ市市三條880
開館時間:10時~17時
休館日:水曜日・祝日の翌平日・年末年始
(水曜日が祝日の場合は開館し、翌平日は休館)

令和6年4月より休館日が変更になっています。

企画展示について

企画展示についてはこちらから

資料館のお土産

 淡路人形のお土産

 

淡路人形浄瑠璃資料館の本

 

淡路人形芝居

『淡路人形芝居』(淡路人形浄瑠璃写真集)2000年2月 淡路人形芝居写真集編集委員会
全190頁(内カラー110頁) A4判とB4判の間 4,000円(税込)
※ただ今、淡路人形座(南あわじ市福良)にて販売中
 淡路人形芝居の名場面、かしら、かしらの仕組み、人形の構造、衣裳、人形遣い・太夫・三味線、淡路人形の歴史と現状、地方への広がり等を豊富な美しい写真で紹介。英語とフランス語の解説もつく。


 

伝統芸能淡路人形浄瑠璃

『伝統芸能 淡路人形浄瑠璃』2002年3月 兵庫県三原郡三原町(現・南あわじ市)教育委員会
全416頁 B5判
 淡路人形浄瑠璃の最新の史料・研究を踏まえ、淡路人形の歴史と現状や地方への広がり等をまとめた淡路人形研究の集大成。


 

市村六之丞

『市村六之丞』1991年7月 淡路人形浄瑠璃資料館
全32頁(内カラー15頁) B5判
   当館は、淡路人形の名門市村六之丞座の人形・道具一式を買い取って1990年に開館した。
本書は六之丞座の歴史をまとめ、かしらや衣裳の写真を掲載する。


 

十年のあゆみ

『三原町淡路人形浄瑠璃資料館 十年のあゆみ』2001年3月 淡路人形浄瑠璃資料館
全60頁(内カラー18頁) A4判 2,000円(税込)
  展示等の記録。


 

二十年のあゆみ

『南あわじ市淡路人形浄瑠璃資料館 二十年のあゆみ』2010年9月 淡路人形浄瑠璃資料館
全111頁(内カラー18頁) A4判 2,000円(税込)
  展示等の記録。研究者の論考2本を載せる。


 

所蔵資料目録

『淡路人形浄瑠璃資料館所蔵資料目録1 浄瑠璃本』2005年4月 淡路人形浄瑠璃資料館
全151頁 B5判 ※在庫無し
  当館が所蔵する浄瑠璃本の目録。


 

引田家資料

『淡路人形浄瑠璃元祖 上村源之丞座座本 引田家資料』2011年3月 (財)淡路人形協会
全355頁(内カラー40頁) A4判
 空襲で焼失したものと思われていた上村源之丞座伝来の資料が長崎県で現存することが確認され、2009年に当館に寄託された。本書は、その目録、図版、翻刻、解説・論考。

 

地方史関係の本

みはらの文化

『みはらの文化 』1992年3月 兵庫県三原郡三原町(現・南あわじ市)教育委員会
全61頁 B4判 1,000円(税込)
  三原町(現・南あわじ市)の遺跡、遺物、伝説などを紹介。


 

大久保踊り

『大久保踊』2002年3月 兵庫県三原郡三原町(現・南あわじ市)教育委員会
全21頁 B4判
  指定重要無形民俗文化財に指定された八木天野大久保に伝わる大久保踊りを詳しく紹介。
淡路地方民謡「五尺節」の楽譜も掲載。


 

国分寺

『淡路国分寺』1993年3月 兵庫県三原郡三原町(現・南あわじ市)教育委員会
全96頁 B5判
 1984~1988年度に実施した淡路国分寺の発掘調査の成果報告書。

 

関連リンク

淡路人形座(人形浄瑠璃の上演)<外部リンク>
※当資料館では、人形浄瑠璃の上演はしておりません。
当館から車で15分ほどの所にある「淡路人形座」にて人形浄瑠璃を上演しております。詳しくは淡路人形座まで。

資料館開催中の講座

詳しくはこちらから
淡路木偶づくり講座、淡路人形絵画教室

 

アクセス

•バス停「市」から徒歩12分(南あわじ市三原庁舎の西隣)
•大型バスは国道28号線「青木西」の交差点を北へ

大きな地図で見る<外部リンク>

淡路人形浄瑠璃に関する動画

竹本駒之助師匠 南あわじ市名誉市民授与式 記念演奏会の模様(Youtube)