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税の作文で市内中学生が入賞

印刷用ページを表示する更新日:2017年11月14日更新 <外部リンク>

 国税庁と全国納税貯蓄組合連合会の共催による、「税についての作文」(全国の中学生対象)で市内の中学生が入賞しました。受賞者は次のとおりです。※順不同

兵庫県納税貯蓄組合総連合会会長賞

題名:みんなのために

南あわじ市立西淡中学校二年 出嶋希々果さん 

 私は四年生の時に「税」というものを知りました。その時はまだ税の使い道を知らなかったので、「税とかいや、わざわざどうして払わなあかんの。」、ということばかり考えていました。でも五年生の夏くらいに自分のお小遣いで消しゴムを買いに行った帰りに、お母さんとお父さんに、

「なんで税なんかあるん。」

と、聞いたことがありました。そしたら、

「税がなかったら今小学校なんか多分ない」

と、言われました。そのころはさっぱり分からなかったのですが、六年生の社会で税を納めることについて勉強しました。その時にインターネットで税のことを調べました。それをきっかけに少しずつ税のことについて興味をもちました。私は、ふと思いました。

「もし税がなかったら道路もできない、学校もない。」と。

 税の仕組みは、私の好きな言葉によく似ているなと思いました。

「ONE FOR ALL

ALL FOR ONE。」

一人はみんなのために、みんなは一人のために、という言葉です。みんなで税を少しずつ集めて、高齢者や貧しい人たちに分けている、その言葉とは少し違う所もあるけどやっぱり似ています。

「ONE FOR ALL

ALL FOR ONE。」

この言葉は、とても良い言葉だと私は思います。部活動でもそうです。私はバレーボール部に入っています。それでセッターというポジションをしていました。私はレシーバーもセッターもアタッカーも、全て経験したことがあります。だから、全てのポジションの気持ちが分かります。レシーバーはセッター、アタッカーのために良いレシーブをする、セッターは、アタッカーが打ちやすいようなトスを上げ、レシーブをしてくれたので、その気持ちものせてがんばる、アタッカーはレシーバー、セッターが先に自分のためにがんばってくれた、だからアタックを決める。というようにそれぞれ誰かのために、と考えプレーをしています。

 税は私たちにとってとても必要なものです。私たちの暮らしを支え、よりよく過ごせるためにあり、私たちの生活の役に立ちます。税にはたくさんの種類があり、納税をめんどくさいと思う気持ちも出てきます。でもそれ以上に、税があるおかげで、今中学校に通うことができている、自分が高齢者になっても安心、私の親に介護が必要になってもある程度は安心できると思います。

 私はこれから、学校生活、部活動、家庭、そして社会でもみんなのためになれる立派な人になり、みんなの役に立っていきたいです。

兵庫県納税貯蓄組合総連合会会長賞

題名:「あたりまえ」を支える税金

南あわじ市立三原中学校三年 前川晴菜さん 

 この間テレビで、「ふるさと納税人気ランキング」と題して、全国の自治体から送られてくる返礼品の特集番組が放送されていました。ふるさと納税は、生まれ育ったふるさとや応援したいと思う地域の自治体に対する寄付制度で、私の住んでいる市でも、特産品の魚介類や牛肉、野菜やスイーツに至るまで、様々な謝礼品が用意されており、全国的にも今大ブームが巻き起こっています。

 私は、税金についてこれまでほとんど関心がなく、そもそもなぜ税金を納めなくてはならないのか、どんな税金があるのか全く知りませんでしたが、ふるさと納税をきっかけに税金のことについて興味がわいてきたので、少し調べてみることにしました。

 税金には、国に納める「国税」と、県や市に納める「地方税」があります。所得や資産に応じて課税される税もあれば、消費税のように私たちに身近な税もあることが分かりました。集められた税金は、学校や道路などの公共施設の建設や、警察や消防、ごみ処理や医療費、教育費など、私たちの身の回りで欠かすことのできない、たくさんの公共サービスに使用され、その額は毎年数十兆円にもなります。

 私は、税金の使い道を知ったことで、普段当たり前のように生活してきたことすべてに税金が使われていることを知って、本当に驚きました。公共サービスには多額の費用がかかりますが、もしその財源となる税金がなければ、たちまちサービスはストップし、私たちは生活できなくなります。私たちの暮らしを豊かで安全なものにするために税金は使われており、そのために、すべての国民が税金を支払う仕組みがあるのだと気付くことができました。日本国憲法で、「国民は納税の義務を負う」と定められている理由が、ようやく分かりました。

 私はこれまで、様々な公共サービスにお世話になってきました。今の日本では当たり前のことかもしれませんが、このまま少子高齢化が進むと、それが「あたりまえ」ではない日が来るように思います。そうなる前に、私たち一人一人が、税金の使い道や公平な負担について関心を持ち、豊かで安心して暮らせるような仕組みをこれからも維持していくことが、私たちの責任であると思います。

 最近各地で起こっている豪雨災害では、多くの方が被災し生命が脅かされました。自衛隊や消防による捜索や救助活動をはじめ、これからの生活再建には税金による多くの支援が必要となります。税金は私たちの暮らしを支える大切なものです。私は税を納め、使うという両方の立場から、税金を納める意義や役割についてもっと学んでいきたいと思いました。そして社会人になったとき、胸を張って税金を払うことのできる大人になりたいです。