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更新日:2025年6月6日更新
化学物質過敏症について
化学物質過敏症をご存じですか
化学物質過敏症とは
一度に大量の化学物質を浴びるか、微量の化学物質を繰り返し長期に渡って浴びることによって、一旦過敏状態になると、その後極めて微量の同系統の化学物質に対しても敏感に反応し、精神・身体的に様々な症状を来たすかたがいます。
現在のところ、化学物質との因果関係や発生メカニズムなどについては明確になっておらず、また、診断方法や治療方法なども確立されていません。
どのような症状が現れるのか
化学物質過敏症の症状は多様であり、どんな化学物質にどのくらいの量でさらされると症状が出るかは、さまざまな個人差があります。
化学物質過敏症の症状の一例
- 自律神経障害:発汗異常、手足の冷え、頭痛、易疲労性
- 内耳障害:めまい、ふらつき、耳鳴り
- 気道障害:咽頭痛、口渇
- 循環器障害:動悸、不整脈、循環障害
- 免疫障害:皮膚炎、喘息、自己免疫異常
- 運動器障害:筋力低下、筋肉痛、関節痛、振せん
- 消化器障害:下痢、便秘、悪心
- 眼科的障害:粘膜の刺激症状、調節障害、視力障害
- 精神障害:不眠、不安、うつ状態、不定哀訴
どのようなものに反応を起こすのか
- 香料等を含む洗剤、柔軟剤、芳香剤、消臭剤などの日用品や化粧品
- 食品、食品添加物
- 殺虫剤、防ダニグッズ、虫よけスプレー、農薬
- 接着剤、塗料、住宅建材、排気ガス暖房等の燃焼ガス など
過敏症へのご理解とご配慮を
化学物質過敏症については、症状を引き起こすとされる原因物質に近づかないことが有効とされています。また、化学物質への感受性には、それぞれ個人差があります。
香り成分が含まれている商品を使用する場合は、過度な使用量にならないようにするなど配慮をお願いします。
関連情報
- 兵庫県 化学物質過敏症<外部リンク>
- 厚生労働省 生活環境中の化学物質の流通規制と安全対策<外部リンク>
- 環境省 保健・化学物質対策<外部リンク>
- 消費者庁 その香り困っている人もいます<外部リンク>
- 独立行政法人国民生活センター 柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供(2020年)<外部リンク>