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広報南あわじ「南あわじ市の中学校部活動地域連携・移行への取り組み」(令和5年11月号)
南あわじ市の中学校部活動地域連携・移行への取り組み
南あわじ市では、少子化等の影響の中でも子どもたちが将来にわたって、自分のやりたいことに没頭できる環境を目指し、学校部活動の地域連携・移行に取り組んでいます。現在、学校部活動に加え、合同部活動や地域クラブとの連携により、子どもたちが今まで出来なかったことにもチャレンジできる環境を目指しています。今後は、地域の指導者確保や活動施設の利用拡充等、さまざまな課題に対して生徒や保護者等の理解を得ながら段階的に取り組みます。
学校部活動の運営
従来、中学校の教員が担ってきた学校部活動の指導について、活動分野の技術的な指導ができる地域の人材を、部活動指導員として市内中学校に計8人配置しています。これにより学校部活動の指導内容の充実や教員の長時間勤務の解消等によって、円滑な学校部活動の実施を目指しています。
合同部活動の推進
従来行われてきた単独の中学校で実施する部活動のほかに、複数校の生徒が、合同で活動に参加する合同部活動の取り組みを始めています。これは団体競技において、入部者数が少なく、単独の中学校ではチーム編成ができない場合でも、複数校の生徒が参加することで、活動内容を充実させるとともに、合同チームとして大会への出場を可能にします。
地域クラブとの連携
中学校により、部活動の選択肢に差がある等の課題も生じていることから、学校部活動のほかに、放課後や休日に、地域が主体となって行われる活動にも、生徒が自主的・主体的に参加できるように「地域クラブ活動(※)」という新たな選択肢を設けました。これにより、学校部活動か地域クラブ活動のどちらか一つの活動に参加する生徒や、学校部活動と地域クラブ活動の両方の活動に参加する生徒、また、自分の時間を将来のために使う等、さまざまな形態で活動に取り組んでいます。
※地域クラブ活動とは・・・
市スポーツ協会・文化協会の加盟団体をはじめ、地域で活動するクラブ活動のうち、中学生の受け入れが可能である活動を指します。地区の公民館やスポーツセンター等のさまざまな場所で、多世代・多種目の活動が行われています。登録団体数(令和5年10月2日現在)は、スポーツ分野が33団体、文化芸術分野では41団体の登録があり、生徒たちに活動の紹介を行っています。
南あわじ市の状況
市内の中学校生徒数の推移
- 平成23年・・・1,456人
- 令和5年・・・1,159人
- 令和17年・・・704人(見込み)
学校名 | 部活動数 | 部活動設置状況 |
---|---|---|
西淡中学校 | 8 | 女子バレーボール、女子バスケットボール、ソフトテニス(男女)、サッカー、野球、吹奏楽、文芸 |
三原中学校 | 15 | バレーボール(男女)、バスケットボール(男女)、ソフトテニス(男女)、サッカー、野球、陸上、剣道、ソフトボール、吹奏楽、美術、郷土、理科 |
南淡中学校 | 14 | 女子バレーボール、バスケットボール(男女)、ソフトテニス(男女)、サッカー、野球、陸上、剣道、柔道、卓球、吹奏楽、美術、郷土芸能 |
沼島中学校 | 3 | 陸上競技、柔道、文化 |
広田中学校 | 6 | バスケットボール(男女)、野球、水泳、吹奏楽、文化 |
自分のやりたいことに チャレンジ
(地域クラブなどに参加する生徒の声)
- 合同部活動
サッカー(南淡中・三原中)
合同チームになり、コミュニケーションの大切さを学べ、日常生活にも生かされています。淡路大会を勝ち抜いて県大会に出場し優勝したいです。 - 部活動指導員
柔道(南淡中)
部員は少ないけど、楽しく練習できています。これからも努力をして、県大会に出場できるよう頑張ります。 - 地域クラブ
水泳(NSIスイミングクラブ)
県のJOC大会への出場を目指して練習を頑張ります。先輩の村上さんは県代表として国体に出場したので、それに続きたいです。 - 地域クラブ
水泳(淡路スイミングチーム)
県の新人大会では100mバタフライで1位だったので嬉しかったです。これからも個人の記録はもちろん、チームとして団体戦でもいい結果を残せるよう頑張ります。 - 地域クラブ
弓道
弓矢を的に当てるだけではなく、前後の作法も重要で奥深い競技だと思います。実際に弓道場で練習をしてみたいです。 - 地域クラブ
水墨画
学校で配布された地域クラブのリストを見て興味を持ちました。基礎が身に付いたら風景も描いてみたいし、文化展に出展もしてみたいです。
文化・スポーツ担い手強化応援補助金の2次募集
地域で活動する文化団体やスポーツ団体の担い手が減少しているなかで、地域活動の振興を目的に、中学生を含む若年市民が担い手として活動する団体の必要経費を支援します。