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広報南あわじ「市政ひろば」(令和7年6月号)
高校生が考える地域の未来
~淡路三原高校生による課題解決の取り組み~
令和3年に南あわじ市や淡路三原高校を含む4者で「南あわじ市の地域創生にかかる連携協定」が結ばれたことで、生徒たちが主体的に活動する機会が増えました。高校生は南あわじ市が直面する課題について、フィールドワークや地域交流を通じて問題解決に挑みながら、郷土愛を育んでいます。
私がつくるワタシの南あわじ
「自分たちが暮らす南あわじ市の魅力を伝えたい」「地域が抱える課題を解決することで、より良い南あわじ市にしたい」「いろいろな経験をすることで自分自身の成長につなげたい」。淡路三原高校の生徒たちはさまざまな思いで探究活動に取り組んでいます。高校生ならではの視点やアイデアで身近な地域課題や自身の関心ごとを深く掘り下げ、フィールドワークやインタビューを通じて地域とつながり、学びを深めていきます。
特にキャリア類型の生徒たちは南あわじ市が進めるさまざまなプロジェクト(※)にも積極的に関わります。淡路三原高校生たちがこれからも地域と連携し、南あわじ市の魅力を広く発信し、課題解決に取り組んでいく姿勢は、地域にとっても心強い存在です。高校生の熱意と成長を支え、共に未来を築いていく喜びを分かち合いながら、地域全体が活気づくことが期待されます。
自分の興味・関心を探究しよう!
生徒たちはグループに分かれて、さまざまな探究活動を進めています。
竹の活用方法~竹を活用したパン作り
背景
・淡路島は放置竹林が多いことに着目
・放置竹林による主な被害を調査(獣害、土砂崩れ、交通網の寸断など)
竹はかつて、タケノコの収穫や建築・農漁業用資材として需要が高く積極的に植栽され、定期的に伐採されていた。近年は安価な輸入タケノコ増加し、建材としての需要が減少。
→竹の新たな利用価値を見つけることで放置竹林の減少に貢献したいと考え、研究テーマに設定
研究手法
・竹パウダーを使用したパンを制作。苦味や香りを消すような方法を引き続き研究。
特定技能外国人が南あわじ市に貢献するまちづくり
背景
・地域で働いている外国人を見ることが増えた
・南あわじ市内の特定技能外国人の数は淡路島全体の約50%を占めている
→特定技能外国人を受け入れることにより、南あわじ市の働き手不足を解消したり、持続可能なまちづくりができると考え、研究テーマに設定
研究手法
・文献検索や市内で働いている外国人や事業所へのインビュー
今後の展望
・外国人が増えることのメリット、デメリットの整理。デメリットがある場合は、対応策の調査
淡路三原高校地域発表会
総合的な探究のまとめとして、3年生の成果発表と2年生の中間発表をポスタープレゼンテーション形式で行います。
日程:7月23日(水曜日) 午後1時30分~3時
場所:淡路三原高校体育館
内容:代表して20班程度が発表を行います。体育館内にブースを設け同時に発表を行いますので、興味のある発表を聞くことができます。
問合せ:淡路三原高等学校キャリア創造部 Tel42・0048