本文
広報南あわじ「地域農業を守ろう」(令和6年7月号)
地域農業を守ろう
農地を次世代に引き継ぐための地域計画に取り組みましょう!
問い合わせ:農林振興課(電話43-5223)
高齢化や人口減少により農業者の減少や耕作放棄地が拡大し続けると、地域の農地が守れなくなってしまうかもしれません。これまで地域の皆さんが守り、おいしい作物を作ってきた農地を、子や孫の世代に引き継いでいくためには、今が地域の皆さんで地域農業の将来を話し合う大事なときです。この地域による取り組みを後押しするため、令和5年4月1日に法律(農業経営基盤強化促進法)が施行されました。
地域計画とは
地域の10年後を見据え、農業者や農地所有者など地域の皆さんで話し合いをして未来における地域内の農地利用の姿を明確化した設計図です。
将来、地域の農地を「誰が」、「どこを」耕作するかをイメージとして図示する「目標地図」などを作成していきます。
目標地図を地域の皆さんで確認しながら、地域全体で話し合い、地域計画としてまとめていきます。
地域の声
実際に地域計画に取り組んでいる地域の人の声を紹介します。
地域計画完成
倭文高地区
令和6年4月12日策定
計画内農地面積:21.5ヘクタール
倭文高地区は、話し合い開始から5カ月という短期間で地域計画を策定しました。策定までの期間を短縮できたのは、地区内の協議を最大限に効率化したことにあると思います。
倭文高地区では、日頃から地域の掃除や花植え、草刈りなど皆が集まる機会に地域内で情報共有を行っています。地域計画を策定しようとした時も草刈りの機会をうまく活用して周知することができました。
アンケート調査の回収も個別に農家の声を聞くチャンスであることから、回収前に農地の利用権の設定漏れがないかなど、役員として何を農家に確認するか、やるべき事を明確化したことで効率的に情報の集約ができました。
地域計画を策定して
地域計画の策定で地域全体が見えました。個人の考え、地域の課題、目標が把握できたのは大きかったと思います。
地域の将来計画は、若手の意見も多く反映できました。地域計画はいつかは必要となるもの。全国の農業は時代と共に大きく変化しています。遅れている淡路島の農業を変え、新規就農者を呼び込むなど若手育成につなげていきたいです。
地域計画作成中
市三條地区
市三條地区では、地域計画案、目標地図案の作成まで完了しています。
他集落と隣接しているため、作成当初は地域計画の区域案を決めるのに苦労しました。
話し合いは人・農地プランを作成した際のメンバーを中心に行い、疑問などが出たときはその都度、協議をして解決してきました。
地域計画の作成を契機に新たな法人を設立し、放棄田対策や保全活動に取り組んでいきたいと考えています。
地域計画策定までの流れ
- 7月初旬~ 地域内の事前調整
- 7月下旬~ 地域内の意向把握(アンケート実施)
- 8月下旬~ 目標地図(案)の作成
- 10月上旬~ 協議の場開催(月に1回の開催)
- 11月下旬~2月下旬 地域計画とりまとめ