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更新日:2022年9月6日更新

淡路島手延べそうめん

素麺製造イメージ

淡路島手延べそうめんについて

淡路島手延べそうめんの歴史は天保年間(1830~1843年)に遡ります。

福良の漁師、渡七平は伊勢参りからの帰り、三輪地方でそうめん作りを見かけて、その魅力にひきこまれました。ただ食べるだけでなく、そうめんの製法を会得したいと考えた七平は、2年間、三輪でそうめん作りの修業をします。そして習得した技を福良に持ち帰り、漁師たちに伝えたと言われています。

そうめん作りに適した気候風土のおかげで、明治中頃には製麺業は漁業者の冬場の副業として発展し、最盛期には約130軒が従事していました。福良が関西圏、四国に繋がる海の交通に便利な立地にあった事も、淡路島手延べそうめんの生産を後押しし、明治の後期には、各地の博覧会や品評会に出品し、たびたび受賞して、市場でも好評を得ました。※1915年(大正4年)のサンフランシスコ万博において金賞を受賞

明治41年には組合員68名で三原郡素麺同業組合が結成され、製品の銘柄6種類が定められました。製造者も次第に増加し、最盛期には137名を数えるに至りました。

淡路島手延べそうめんを作り続ける製麺所では、昔ながらの手延べ製法にこだわった本物の手延べそうめんが今もなお、守られ続けています。

作業風景 ​

伝統製法 

淡路島手延べそうめんは、毎年10月~4月に作られます

作業の様子

1.捏前(こねまえ)
小麦粉に食塩水を合わせ、麺生地を作ります。


2.圧延(あつえん)
麺生地の加重で均等に圧延します。


3.板切(いたぎ)
圧延機より麺を板状に切り出し、ロールを通し、丸棒状の麺紐に成形します。


4.三本合わせ(さんぼんあわせ)
成形した麺紐を三本合わせることでコシが生まれ、綿実油を薄く塗りながら、さらに細い麺紐にします。


5.油返(あぶらかえし)
三本合わせをした麺紐をさらに細いロールを通し、麺紐を絞めて麺を強くします。

じゅくせいするようす6.細め(ほそめ)
熟成後、麺を撚りながら、綿実油を塗り、直径約10mmに細くします。


7.小均(こなし)
熟成後、麺を撚りながら、直径約6mmまで細くします。


8.掛巻(かけまき)
一晩、ステンレス桶で熟成させた麺を掛巻機で2本の管に8の字に掛けます。

こびき
9.小引き(こびき)
掛巻の後、熟成させた麺を約80cmに引き延ばします。

はしでわけるようす10.門干し(かどほし)
ハシで上下に分けながら延ばし、ハタに付けます。

かんそう​11.ハタ掛け(はたかけ)
ハタに付けた麺を約200cmまで延ばし、ハシで上下にさばきます。

かんそう12.乾燥(かんそう)
麺を均一に、水分値が13%まで乾燥させます。


13.切断(せつだん)
乾燥した麺を19cmの長さに切断します。


14.切り込み(きりこみ)
19cmに切り揃えた麺を、机上で短い麺、曲がった麺を取り除き選別します。


15.結束(けっそく)
​一束を50gに結束し、箱詰めします。

淡路島手延べそうめんの種類

おのころ糸

おのころいと麺の太さ:0.4~0.5ミリ

ゆで時間:沸騰後約20秒

高級料亭の椀物などに使用されている淡路島手延べそうめんの最高級品。絲手師の伝統の技と熱い思いが込められた極細麺は、海風の強い極寒期にのみ製造され、約12ヵ月の熟成時間を経て出荷されます。繊細で上品な味わいは究極のそうめんと呼ばれるゆえんです。

御陵糸【ごりょういと】

ごりょういと麺の​太さ:0.7~0.8ミリ

ゆで時間:沸騰後約1分半​

淡路島手延べそうめんの代表銘柄。明治45年に発売され、100年経った今も一番出荷量の多い銘柄です。のどごしの良さ、コシの強さのバランスがとれた逸品です。

淡じ糸【あわじいと】

あわじいと麺の太さ:1月2日~1.3ミリ

ゆで時間:沸騰後約2分

明治45年に発売された淡路島手延べそうめんの代表的な銘柄です。少し太めでコシの強さが特徴のそうめんです。冷やしそうめんの他、温かい出汁で食べるにゅう麺でも美味しく召し上がれます。

淡路島ぬーどる

麺の太さ:約2.0ミリ

ゆで時間:沸騰後約8分~10分

淡路島手延べそうめんの伝統製法を踏襲したオリジナル手延べ麺です。長さはそうめんの2倍、太さは約2ミリ。淡路島の観光客様向け食材、お土産として開発しました。うどん、パスタ、焼そばの代用として、様々なメニューに使用されております。

そうめんのおいしい茹で方

最初につゆ、薬味、食器などを準備してください。

  1. 大きめの深鍋で沸騰した1リットル以上のお湯の中にそうめん2束(1人前)をバラバラとほぐしながら入れてください。
  2. 再び沸騰したら、吹きこぼれない程度に、火を弱めお好みの固さにゆでてください。
  3. 手早くざるにあげ、冷水にさらし、ぬめりを取ってください。

【ゆで時間】

  • おのころ糸:沸騰後約20秒
  • 御陵糸:沸騰後約1分半
  • 淡じ糸:沸騰後約2分
  • 淡路島ぬーどる:沸騰後約8分~10分

淡路手延素麺協同組合

淡路手延素麺協同組合のホームページでは、製造業者、製造工程の動画などが紹介されています

淡路手延素麺協同組合ホームページ<外部リンク>

問合せ先

淡路手延素麺協同組合

住所:兵庫県南あわじ市福良乙1573-3

電話:0799-52-0701(不定休)