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嫁ケ渕遺跡

印刷用ページを表示する更新日:2011年1月26日更新 <外部リンク>

嫁ケ渕遺跡(よめがぶちいせき)

嫁ケ渕遺跡は賀集立川瀬に位置する遺跡で下水処理場建設事業に伴う調査で発見されました。

弥生時代前期末のもの

 調査区の北端で幅5mの蛇行する溝が見つかり、底から弥生時代前期末(約2,100年前)の土器や木製の鍬(くわ)・加工痕のある木材が多く出土しました。土器の中には、紀伊(きい)もしくは阿波(あわ)産のものや播磨(はりま)の影響を受けたものがあり、海を越えての流通が広く行われていたことがわかりました。

弥生土器が出土しました
出土した弥生土器

7世紀末~8世紀前半のもの

 調査によって、一般集落とは異なった大規模で同一方向に建てられた15棟の掘立柱建物や高級役人が使用する特殊な硯などが見つかったことから、古代における三原郡役所の一機関であったと思われます。また、内陸部でありながら大量の塩作り用の土器がみられることから、海岸部で作られた塩が一旦ここに運ばれたあと、西側に流れている大日川を利用して都に搬出していたものと考えられます。

建物跡の周囲に大勢の人が並んで立っている写真
中心施設となる大規模な建物