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更新日:2011年1月27日更新
汁谷窯跡
汁谷窯跡(しるたにようあと)
淡路島最古の窯跡、7世紀中頃生産の須恵器が出土
汁谷窯跡は神代黒道にある淡路最古の窯跡です。淡路島では7世紀中頃(約1,350 年前)に、灰色の硬い焼物である須恵器(すえき)の生産がはじまったようです。
近年、ほ場整備やオニオン道路整備に伴って発掘調査が行われ、遺跡の様子が詳しくわかるようになってきました。灰原(はいばら)と呼ばれる窯(かま)の周囲のごみ捨て場では、焼き損じた大量の須恵器が出土しました。窯は山の斜面に築かれた登り窯ですが、これが3度にわたってつくり直されていることや、2番目の窯が684 年の白鳳南海地震により倒壊したこともわかりました。調査後、窯は地下保存されることになり、現在は看板が立てられています。
汁谷窯跡の調査