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更新日:2016年11月9日更新
松帆銅鐸に新たな発見!
松帆銅鐸に兄弟発見!!
松帆銅鐸7点のうち、松帆2・4号銅鐸と慶野中の御堂銅鐸(南あわじ市日光寺蔵)、松帆3号銅鐸と加茂岩倉27号銅鐸(島根県)、松帆5号銅鐸と荒神谷6号銅鐸(島根県)が、同じ石製の鋳型で造られた兄弟(同笵どうはん)銅鐸であることがわかりました。
兄弟銅鐸であるということは同じところ(工房)で造られたわけですが、造られた場所(遺跡)はまだ見つかっていません。
遠く離れた場所の人が同じ工房で造られた銅鐸を手に入れていたことは、人や物の移動、社会のシステムを考えるうえで非常に重要な資料になりました。
兄弟銅鐸の見分け方は?
同じ鋳型を何度も使ううちに、鋳型には傷ができていきます。傷のついた鋳型で造られた銅鐸には、その傷が移し取られています。銅鐸の大きさや文様はもちろん、傷の位置や形が一致するかどうかを判断して、見分けます。
*「同笵銅鐸とは?」は10月26日の「松帆銅鐸に新たな発見(速報)」の豆知識をごらんください