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広報南あわじ「男女共同参画を考える」(令和5年10月号)
男女共同参画を考える
すべての人が、もっともっと活躍するまちへ
~多様性を認め合い、できることから着実に~
市では本年3月に第3次南あわじ市男女共同参画計画(令和5年度~9年度)を策定しました。
家庭や職場、地域などにおいて、「性別にとらわれず誰もが活躍できる」「なりたい自分になれる」よう、そのために「すべきこと」「できること」から市民一人ひとりが意識的に取り組んでいくことが大切です。
男女共同参画計画では、性別を含めたさまざまな多様性を認め合いながら、社会生活での男女共同参画をより進めるため、市が一丸となって、できることから着実に取り組み、その先の男女共同参画社会の実現へ前進を図ることとしています。
男女共同参画って、なに?
皆さんは、「男女共同参画」と聞くとどう思われますか?「自分には関係ない」「なんだか難しい」というイメージでしょうか。「男女共同参画」は皆さんに大変身近な話です。
男女共同参画とは、性的マイノリティの人も含め、すべての人が自分の特性を活かして活躍できる社会の構築に向け、その個性や能力を十分に発揮すること。「男だから」とか「女だから」といった性別で固定的に役割を決めつけてしまう意識に気づき、この意識を見直すことが必要です。
男女共同参画って、なぜ必要なの?
市では、性別にとらわれることなく、ともにやりがいのある仕事と育児・教育を含めた家庭生活を両立することができるまち、市民みんなが生きがいを持ちながら、若者の挑戦や育児を応援する「子育ての喜びが見えるまち」の実現に向け、取り組みを進めています。
一方で、性別で固定的に役割を決めつけてしまうことが、家庭や職場、地域社会などにおいて市民みんなが活躍することを難しくしています。あらゆる場面において、まだまだこのような困難が多いのが現状です。
そこで!
男女共同参画を進めることで、あらゆる人が固定的な性別役割分担意識などに左右されることなく、誰もが自分の持つ個性や能力を十分に発揮できる社会にすることが必要です。また、市では急速に進む少子高齢化に対応するためにも、市民みんなが活躍し、性別に関わらず社会を支える仕組みに変えていくことが求められています。
男女共同参画にはどんなメリットがあるの?
家庭や職場、地域社会などにおいて、性別で固定的に役割を決めつけてしまうことのないように男女共同参画を進めることで、家庭生活や職場、地域社会などに活気が生まれることに繋がります。
市民は何かしないといけないの?
市が行った市民アンケート調査結果では「親が単身赴任中というと、父親を想像する」、「受付・事務補助・保育士というと女性を思い浮かべる」との項目について、回答者の7割以上の人が「そう思う」と回答しました。
これらの項目は無意識な思い込みを調査したもので、多くの人が固定的な性別役割分担意識を無意識に持っているということがうかがえます。このような性別役割分担意識をなくしていくことが大切です。
まずは、あなたの家庭について、役割分担が家族のだれかに偏っていないか確認してみてください。日頃から家族や周りの人と話し合い、思い込みに気づいたり、見直しを行うきっかけにしてみてください。
あなたの家庭では…
家庭の中であなたはどのような役割をしていますか?下の項目の中で、自分がよくしていることには○、時々することには△をつけてみてください。
- 食事の用意(買い物、料理)
- 掃除(部屋、トイレ、おふろ)
- お弁当づくり
- 食事の後片付け
- 洗濯物(洗う、干す、たたむ)
- 家計簿をつける
- ごみ出し
- 育児
- 地域の仕事(PTA、自治会)
家族みんなが毎日を気持ちよく過ごすために大切な役割はたくさんあります。あなたはどうでしたか?役割が家族の誰かに偏っていることはなかったでしょうか?
「男性であれば〇〇、女性であれば〇〇」等、誰しも知らず知らずのうちに抱いてしまっている思い込みがあります。日頃から、家族や周りの人と話し合い、思い込みに気づいたり、見直しを行うことが大切です。