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広報南あわじ「まちかどトピックス」(令和4年6月号)
沼島で夢プロジェクト
柔道・阿部兄妹がエール
小中学生にスポーツなどを通して努力することや友達の大切さを感じ、大きな夢を持って生活してもらおうと、著名なスポーツ選手や文化人らを講師に招いて行われる「夢プロジェクト」。5月16日に沼島中学校体育館で、東京2020オリンピック金メダリストの阿部一二三選手(パーク24(株))、阿部詩選手(日本体育大学)が講師となり、沼島小中学校の児童・生徒ら31人にトークショーと実技指導を行いました。
トークショーでは、2人のこれまでの柔道人生や、東京2020オリンピックでの経験について語りました。また、実技指導では、4月から沼島中学校に新設された柔道部の部員らに技を見せたり、アドバイスを行ったりしました。
一二三選手は「夢や目標は心の支えになり、しんどいことも越えられる力になる。子どもたちには、夢や目標を持ち続けてほしい」。詩選手は、沼島中柔道部員らに「将来は柔道界を担う選手になってほしい」と話していました。
癒しの花と緑の庭
第21回あわじオープンガーデン
丹精込めてつくられた庭を一般公開する「あわじオープンガーデン」が4月16、17日と、5月14、15日の土曜・日曜に島内43庭園で開催。観光客やガーデナーらが各庭園をまわり、花談議で交流の輪を広げていました。
南あわじ市では22の庭園が公開され、松本直美さん宅の「風の通る庭」(福良)は、島内に自生する植物が植栽されているほか、淡路瓦で小道や花壇が造られていました。また、増田恵美子さん宅の「増田ローズガーデン」(阿那賀)では、たくさんの満開のバラが訪れる人を楽しませていました。
同実行委員会の武田里美さんは「花と緑の庭は見る人を癒し、楽しませてくれる。庭のオーナーの人には、ぜひオープンガーデンに参加してもらいたい」と話していました。
問合せ:同実行委員会(武田)電話090-7553-9492
子ども議会の提案が実現
地元PRキャラクターが誕生
湊小学校の児童らが提案したキャラクターが、湊地区のPRキャラクターとして実用化されました。
キャラクター誕生のきっかけは、昨年8月の「子ども議会」で、当時の湊小の児童からキャラクターを用いた地元のPRについて提案があったこと。子ども議会の後、市や商業施設「シーパ」などが協力し、児童らのデザインをもとにしたキャラクターを制作しました。キャラクターは今後、地元のPR活動などに活用されます。
4月24日、シーパでお披露目会があり、元児童や関係者らが参加。来客らにキャラクターが描かれたクリアファイルとエコバックを配りました。
高校生が地域課題を考える
淡路三原高校で講演会
淡路三原高校で4月22日、地域の課題について学ぶための講演会があり、2年生約200人、3年生約80人が参加しました。市は、地域の発展とその担い手育成を目的に、同高校、国立淡路青少年交流の家、淡路景観園芸学校と包括連携協定を結んでおり、同高校の生徒らは「総合的な探究の時間」の授業で、地域が抱える課題やその解決策を考えています。
この日は、淡路景観園芸学校の嶽山洋志准教授から地域の風景の魅力と課題、市職員から市の農林水産業について説明がありました。今後、生徒らは現地でのフィールドワークなどを通じて、地域課題の解決策を探ります。
平家物語の悲話を後世に伝える
「お局塚」で供養祭
伊加利多摩山にある「お局塚」で、4月18日に供養祭が行われました。
平家物語に登場する「小宰相の局」は、寿永3年(1184年)一ノ谷合戦で、夫である平通盛が討ち死にした知らせを屋島に逃げる船上で聞き、悲しみのあまり、19歳の若さで船から身を投げました。
この供養祭はお局塚保存会が毎年、同日に行っています。この日は同保存会と関係者ら約20人が参列し、局らの霊を慰めました。同保存会の清水昭男会長は「お局塚は伊加利の宝。その時代に生きた人を偲んでしっかりと後世に伝えていきたい」と話しました。