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広報南あわじ「市政ひろば1」(令和4年6月号)
地域防災の要
まちを守る「南あわじ市消防団」
消防団は、火災、台風、豪雨、地震などから市民の生命と財産を守るために構成された組織です。団員一人ひとりがそれぞれの仕事を持ちながら、災害発生時には昼夜を問わず出動し、消火活動や防災活動にあたる、いわば「地域防災の要」です。
昨年度、南あわじ市消防団員へのアンケート調査を実施したところ、やりがいを感じている人が多い一方で、負担を感じている人も少なくありませんでした。全国的に団員数は減少傾向にあり、南あわじ市も例外ではありません。
市民の皆さまには、まちを守る消防団の活動にご理解ご協力をいただきますようお願いします。
日頃は災害に備えて点検・訓練
団員は、いつどこで発生するか分からない災害に備えて活動しています。
日頃は、地域の消火栓・ポンプ自動車・小型ポンプの水出し点検を行い、火災に備えています。また、ここ2年はコロナ禍により消防操法大会は中止となりましたが、昨年度は実戦的な訓練を実施しようと、分団ごとに消防操法とは違った形での放水訓練を実施したほか、救急救命訓練や救助用資機材を使った訓練を行うなど、多岐にわたり技術の向上を図りました。
また、防火パレードや年末警戒の実施など、火災予防の啓発活動にも取り組んでいます。
災害時には自らの地域を守る
火災発生時は、自宅や職場から現場へ駆けつけ、消火活動や救助活動のほか、現場周辺の交通整理や鎮火後の見守りなども行います。
行方不明者の捜索時には、地域の地形などをよく知る地元の団員が、土地勘を生かして活動を行います。
台風などの風水害時は、高潮や河川の氾濫が予想される地域の消防団が見回り、排水ポンプの設置を行うなど、災害予防にも尽力しています。
このように、市民の安全安心を守る消防団の活動は、地域防災力の向上のために、必要不可欠な存在となっています。
現団員数 | 2,141人 |
分団数 | 58分団 |
消防ポンプ自動車 | 24台 |
ポンプ積載車 | 84台 |
指揮車 | 3台 |
令和4年度から開始
消防団員資格等取得費補助金
南あわじ市消防団員が免許や資格を取得する費用の一部を補助します。
対象となる免許・資格
- 準中型以上の運転免許(中型、大型含む)
※一部の消防自動車を運転するには準中型以上の免許が必要となるため。普通自動車免許は対象外 - AT限定解除(普通AT、準中型5トンAT、中型8トンAT)
- 車両系建設機械の運転技能講習、小型車両系建設機械の運転特別教育(整地・運搬・積込用および掘削用、解体用)
補助金額
取得経費の3分の2(上限15万円)
※免許等の取得前に申請が必要です。詳しくは危機管理課(電話43-5203)までお問合せください
女性視点の活動を
消防団女性団員募集
災害に強いまちづくりのために女性の視点を生かして活動する「なでしこ分団」の団員を募集しています。
主な活動
火災予防の啓発活動、救命講習会、防災指導、消防団行事への参加など
対象
市内に在住または在勤する18歳以上の健康な女性
申込・問合せ
危機管理課(電話43-5203)
見舞金にコロナ特例
消防団員等福祉共済
消防団員等福祉共済は全国の消防団員、消防職員等のための福祉厚生制度です。南あわじ市消防団員は全員が加入しています。
新型コロナウイルスの感染拡大にかかる特例として、コロナ感染による7日以上の自宅療養や宿泊療養も入院見舞金の対象となっています。該当する人は、危機管理課(電話43-5203)までご相談ください。
ハザードマップを確認し、風水害に備えましょう
台風や豪雨などの風水害が発生しやすい季節を迎えます。事前にハザードマップや避難場所を確認するなどして、災害に備えましょう。
また、悪天候時には気象情報や避難情報、自宅周辺の状況変化などに十分に注意し、早めに避難行動をとりましょう。
※3月に「南あわじ市ハザードマップ」を市内各世帯に配布しました。届いていない人は、危機管理課までご連絡ください。なお、市ホームページからもマップをご覧いただけます
警戒レベル | 行動を促す情報 | 住民がとるべき行動 |
---|---|---|
レベル5 | 緊急安全確保 | 命を守る最善の行動 |
レベル4 | 避難指示 | 危険な場所から全員避難 |
レベル3 | 高齢者等避難 | 危険な場所から高齢者等は避難 |
レベル2 | 大雨・洪水注意報など | 避難行動の確認 |
レベル1 | 早期注意情報など | 心構えを高める |
※警戒レベル5はすでに災害が発生している状態です。警戒レベル4までに避難しましょう。