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広報南あわじ「市政ひろば2」(平成31年3月号)
市政ひろば2
阿万小学校、避難訓練・全校防災集会を実施
24年前に阪神淡路大震災が発生した1月17日。阿万小学校では、同震災を振り返るとともに、南海トラフ巨大地震に備え、児童らの防災意識を高めるため、避難訓練および全校防災集会を行いました。
巨大地震を想定した避難訓練では、避難の指示から2分27秒で全児童が運動場へ避難しました。
また、全校防災集会では、南淡中学校防災ジュニアリーダーの園生麗旺さん、柏木達葵さん、山本幸穂さんが東日本大震災の被災地である宮城県石巻市などを訪問した感想や教訓などを報告。「いつ地震が起きても大丈夫なように、非常食を備えたり、通学路の危険な場所を確認したりしておきましょう」と児童らに呼び掛けました。
沼島漁港の高潮対策工事完了、県が自動閉扉の防潮堤を設置
県洲本農林水産振興事務所が沼島漁港で進めていた高潮対策工事が完了し、1月22日にぬしま保育園、沼島小・中学校の合同避難訓練に合わせて、子どもたちや消防団、自治会関係者らに防潮堤の説明がありました。
防潮堤は、長さ130メートル、高さ約1メートル、陸閘3基。陸閘に設置された「浮体式ゲート」は、高潮で水位が上がると、その浮力でゲートが自動で閉まり浸水を防ぐ仕組みになっています。
説明会では、担当者から高潮を防ぐ防潮堤の役割について説明があったほか、ゲートの周辺を土のうで仕切り、ポンプで水を入れて高潮と同じ状況を作り、実際に浮力で起き上がるゲートの様子が再現されました。
淡路島市長会と韓国・南海郡、友好交流の推進に向け調印
平成21年度に始まった淡路島3市の中学生と韓国慶尚南道南海郡の中学生とのサッカー交流。今年で10年目という節目を迎え、今後も友好な関係を継続するため、1月28日、淡路島市長会の竹内通弘会長と同郡の張忠男郡守が「友好交流に関する合意書」を締結しました。
合意書には、友好交流を推進するために次の3つの項目が明記されています。
- 相互尊重や信頼に基づいた緊密な友好関係の確立
- スポーツ交流をはじめ、観光・経済交流など相互に有益な分野での交流の推進
- 両地域の住民に対して、相互の友好理解を深めるよう努力するとともに、民間分野での交流活動を促すための相互協力
地域防災計画を修正、大規模災害への対策を見直し
2月7日、福良地区公民館で防災会議が開催し、地域防災計画の修正案が承認されました。
会議には、守本市長をはじめ、県や警察・消防などの関係機関、学識者ら約30人の委員が出席。南海トラフ地震や豪雨などの災害に備え、地域防災計画の修正について話し合いました。
修正した地域防災計画では、災害対策本部の体制や避難勧告等の発令基準を強化。南海トラフ地震との関連が疑われる異常現象を観測したときに気象庁が発表する「臨時情報」への対応については、異常現象ごとの対応が盛り込まれました。また、避難確保計画の作成が義務となる「浸水想定区域および土砂災害警戒区域内の要援護者利用施設」が掲載されました。
守本市長は「今後も防災体制の充実を図り、市の災害対応力を上げていきたい」と語りました。
移住者目線を生かして、地域おこし協力隊が活動報告会
2月17日に中央公民館で、地域おこし協力隊の活動報告会を開催しました。
地域おこし協力隊は、地域づくりに関心を持つ人が都市部から移住し、地域住民らとともにまちづくりに参加する制度。南あわじ市では現在8人の隊員が活動しており、移住者の目線を生かしたイベントの企画や、観光案内所の運営、特産品のPRなどに取り組んでいます。
報告会では、協力隊員一人ひとりの活動状況の報告やパネル展示のほか、隊員らが作成した観光PR冊子の紹介や新たな特産品の試食などが行われました。
参加者からは活動内容への質問や意見が多数寄せられ、その関心の高さが伺える報告会となりました。
市内各地の郷土芸能を披露、子ども伝統芸能発表会
子ども伝統芸能発表会が1月19日、湊地区公民館で開催されました。
この発表会は、市内各地で受け継がれてきた郷土芸能を子どもたちによる発表を通じて、歴史・伝統・文化への関心と理解を深め、豊かな人間性を育んでもらうことを目的に開催しています。
今年で15回目となった発表会には、13団体約300人が出演。和太鼓や踊り、だんじり唄、人形浄瑠璃による演目など、日頃の練習の成果を披露しました。子どもたちの元気いっぱいの発表に、会場を埋め尽くした観客から大きな拍手や声援が贈られていました。