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松帆銅鐸特一般公開記念特別展開「弥生青銅の島」

印刷用ページを表示する更新日:2020年10月31日更新 <外部リンク>

松帆銅鐸一般公開特別記念

「弥生青銅の島展」

会期:令和2年11月11日~令和3年2月28日

 

銅鐸1 銅剣


 淡路島は『古事記』の冒頭にて伊弉諾尊(いざなぎ)・伊弉冉尊(いざなみ)による国生みで最初にできた島(国生み神話)と記述されている一つの理由に『海人(あま)』と呼ばれる人々の存在が大きく関係している。海人は高度な航海技術と製塩技術を持ち、淡路島は天皇たちの狩場としても重宝され、その結果、海人はヤマト王権とのつながりを深めていったと考えられる。南あわじ市内の遺跡から出土した多数の遺物から、弥生時代には『海人』の前身である『海の民』と呼ばれる人々の活躍が見て取れる。中でも代表的遺物である銅鐸の市内出土の伝承は多く、現存する銅鐸も初期の段階のものが多いことは周知の事実である。また、銅鐸以外の青銅器の発見も多く、貴重な青銅器を数多く所有できた共同体の存在がうかがえる。これら、最先端技術を用いて造られた青銅器を受け入れた『海の民』がいたからこそ、海人の活躍、ひいては国生み神話へとつながったのだと推測される。本展では、松帆銅鐸をはじめとする市内出土の青銅器を一堂に会し、弥生時代における淡路島の社会的重要性に迫る。