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広報南あわじ「2025年南あわじ市二十歳のつどい」(令和7年2月号)
2025年 南あわじ市二十歳のつどい
1月12日、文化体育館にて開催。339人が出席しました。
繋 つなぐ
私たちが今日という節目を迎えられたのは、多くの方々の支えがあったからこそです。どんな時も私たちを見守り、励まし続けてくれた家族の存在を改めて思い返すと、感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。また、友人や先生方、地域の皆さまからの温かい言葉や助けが、私たちの心の支えとなり、大きな力を与えてくれました。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。
今年のテーマである「繋 つなぐ」には、私たちの南あわじ市ならではの特別な意味が込められています。ここ南あわじ市は、美しい自然に囲まれ、長い歴史と豊かな文化、そして人々の温かい絆によって形作られてきました。私たち二十歳の世代も、ここ南あわじ市で受けたたくさんの恵みと支えによって、今日この日を迎えることができました。家族や友人、先生方や地域の皆さまとの温かな「繋がり」が、私たちをここまで育ててくれたのだと思います。この大切な節目に、その支えへの感謝を改めて心からお伝えしたいと思います。
これからは私たち自身が新しい「繋がり」を生み出していく番です。この地域の豊かな自然や文化、そして人々の温かい心を未来へと受け継ぎながら、南あわじ市をさらに素晴らしい場所にしていけるよう、力を尽くしていきたいと思います。
また、私たちが18歳になった年に成人年齢が引き下げられたことは、私たちにとって特別な出来事でした。初めて選挙に投票しに行った日のことを、今でも鮮明に覚えています。少し緊張しながら投票用紙を手に取り、「この一票が未来をつくるんだ」という思いとともに記入を終えたとき、自分が社会の一員になったという実感がありました。この経験を通じて、大人としての責任を意識し始めるきっかけになったのだと思います。私たちは、成人年齢の引き下げや、これまでにない社会の変化を肌で感じながら成長してきました。今日、この場で再び顔を合わせた同級生との絆は、これからの私たちの未来を支えるかけがえのない力になると思います。振り返れば、私たちの学生生活はコロナ禍という厳しい環境の中で、多くの制約や困難に直面しました。たとえば、中学校の卒業式は、保護者や在校生が参加できず、卒業生と先生方のみという異例の形で行われ、家族に見守られることなく式を終えたことを覚えています。また、高校に入学して間もなく、休校措置が取られ、期待していた高校生活のスタートが突然途絶えてしまいました。それでも、不自由な日々の中で感じた家族や友人とのつながりの温かさは、私たちの心に深く刻まれ、大きな財産となっています。これから、それぞれの道を歩んでいく中で、今日再び得られたこの出会いや、これまでに築いてきた絆を大切にしながら、一歩一歩未来へと進んでいきたいと思います。
市制20周年というこの節目を迎え、この街の発展とともに私たちも成長してきたことを実感します。南あわじ市がこれまでの20年で築いてきた絆や歩みは、私たちが次の世代に引き継ぐべき大切な財産です。この地域の持つ美しさや、人々の温かなつながりが、これからも多くの人を笑顔で包み込む場所であり続けることを心から願っています。
また、この街の発展には、これまで数えきれないほど多くの方々が力を尽くしてきた歴史があります。その歩みを受け継ぎ、私たちもこれからの未来をつくる一員として、自分たちにできることを考え、行動していきたいと思います。
二十歳のつどい実行委員会副委員長
安田渉夏