本文
広報南あわじ「高校生が考える地域の未来」1(令和6年6月号)
高校生が考える地域の未来
~淡路三原高校生による課題解決の取組み~
問合せ:スポーツ青少年課(電話43-5234)
「自分たちが暮らす南あわじ市の魅力を伝えたい」「地域が抱える課題を解決することで、より良い南あわじ市にしたい」「いろいろな経験をすることで自分自身の成長につなげたい」・・・
そんな思いで探究活動に取り組む淡路三原高校生。様々な視点から地域の課題に目を向け、その解決に向けて活動する高校生たちを取材しました。
包括連携協定を結んでいます
令和3年度から「南あわじ市」「淡路三原高等学校」「兵庫県立淡路景観園芸学校」「国立淡路青少年交流の家」は南あわじ市の地域創生にかかる連携協定を結んでいます。この協定を皮切りに淡路三原高校では総合的な探究の時間が動き始め、生徒の主体的な取組みが活性化してきました。高校生が南あわじ市の課題についてテーマを設定し、その解決に向けたフィールドワークや地域交流に取り組み、問題解決の糸口を探ることで郷土愛の醸成を図っています。
総合的な探究の時間【Sagas(さがす)】
淡路三原 Sagas Project
Sagasとは「探す」とスカンジナビア語の「Saga」(冒険物語)を掛け合わせたもの
3年間の学習の流れ
問いをさがす(1年生)
1.社会を知る・好きに気づく
2年間で取り組む課題を設定し、基礎講座を通して、「見つける力」「考える力」「発表する力」「まとめる力」を養成。自分だけの「問い」を立てる力を養成する。
答えをさがす(2年生)
2.探究ゼミで興味関心を深堀り
進学や就職などクラス別に探究活動の計画を行う。先輩が取り組んだ地域課題解決策のブラッシュアップをしたり、自分だけの課題を見つけたりして、論理的・批判的思考力やリサーチ力、対話力の獲得を目指す。
自分をさがす(3年生)
3.進路別探究活動を通して自分 を追求する
実験やフィールドワークを実施し、生徒自身で課題を設定。大学や企業、市職員等へのヒアリングを通して高校生ができる解決方法を探究し、自分なりの問題解決方法を提案し、まとめる。
自分の興味・関心を探究しよう!
生徒たちはグループに分かれて、様々な探究活動を進めています。
その中からいくつか紹介します。
このゴミ誰の?~三原川の調査から~
三原川に捨てられているゴミについて、生徒たちはポイントを5カ所選んで調査を行いました。円行寺付近は農業ゴミが多く、慶野松原は牡蠣養殖用パイプなど、海流に乗って多くのゴミが海から運ばれていました。河川を整備し、ゴミを捨てにくい環境にすることも大切と学んだ生徒たち。引き続き調査を進めていく予定です。
怪我防止の観点における三高体操の評価
淡路三原高校の伝統である「三高体操」。長年、体育会の学年演技や体育の準備体操として行われています。生徒たちは同校の2年生187人に三高体操が必要かアンケートを実施しました。ラジオ体操と比較して、どちらが準備体操として適しているのかなど調査し、効果検証を行いました。
ジビエで作ったハンバーグが美味しいって本当!?
市内ではシカやイノシシなどの野生動物による被害が深刻です。生徒たちは、吉備国際大学の金沢功先生からジビエ(※)について学び、それを活用した調理に挑戦しました。臭みを消すために調味料を工夫したり、調理法を変えたりとおいしく食べられるよう、何度も試作を重ねました。
6月14日に同校で開催される文化祭で、ジビエハンバーグを使ったロコモコ丼を販売する予定で準備を進めています。
※ジビエとは
フランス語で狩猟に より食材として捕獲 された野生の鳥獣肉 のこと