永田家住宅通用門（つうようもん）

　 主屋東側（おもやひがしがわ） に 接続（せつぞく） して 建（た） ち、 門（もん） と 物置（ものおき） からなります。 桁行（けたゆき） 5.3メートル、 梁間（はりま） 1.8メートル、 木造平屋建（もくぞうひらやだて） 、 切妻造本瓦葺（きりづまづくりほんがわらぶき） です。 西側（にしがわ） の 門（もん） は 潜（もぐ） り（注１）の 付（つ） いた 両開（りょうびら） きの 板戸（いたど） で、 蹴放（けはな） し（注２）の 布石（ぬのいし） （注３）には 荷馬車用（にばしゃよう） の 欠（か） き 取（と） り（注４）が 残（のこ） ります。 前庭（まえにわ） と 内庭（うちにわ） を 隔（へだ） てる 通用門（つうようもん） で、 屋敷構（やしきがま） えを 特徴（とくちょう） づけています。

注１　 潜（もぐ） り… 塀（へい） 等（など） を 切抜（きりぬ） いて 作（つく） られたように 見（み） える 低（ひく） く 小（ちい） さい 門（もん） 。
注２　 蹴放（けはな） し… 門（もん） ・ 戸口（とぐち） の 扉（とびら） の 下（した） にあって 内外（うちと） を 仕切（しき） る、 溝（みぞ） のない 敷居（しきい） 。
注３　 布石（ぬのいし） … 長（なが） くすえつけた 敷石（しいいし） 。
注４　 欠（か） き 取（と） り… 車輪（しゃりん） が 通（とお） りやすいように 作（つく） られた 溝（みぞ） 。