区分
市指定
分類
有形文化財
種別
彫刻
指定年月日
平成30年8月28日
所有者及び管理者
栄福寺
所在地
南あわじ市榎列掃守1068
時代または年代
平安時代中期
備考
大きさ:高さ53センチメートル
内容
この
仏像
は
岡山寺
観音堂
(
榎列
掃守
)の
本尊
十一面観世音菩薩立像
の
脇仏
として
祀
られており、
以前
は
岡山寺
の
裏山
に
存在
していた
長楽寺
(
榎列
掃守
)の
本尊
であったと
推測
されます。
肉髻
(注1)には
高
さがあり、
螺髪
(注2)は
小振
りで
整然
と
彫出
、
胸
の
広
がりと
腹部
との
一体感
や
着衣
も
躰
に
沿
って
長
い
直線
と
曲線
がシンプルで
厚
みを
抑
えているなど
平安時代中期
の
特長
を
良
く
表
しています。
通常
、
現代
の
仏像修理
は、
過去
の
修理歴
を
全
て
除去
し、
仏像
の
様式
が
統一
されますが、この
仏像
は、
江戸時代
に
修理
した
右腕部分
と
台座
、また
明治時代
に
修理
した
光背
のそれぞれの
時代
の
様子
が
分
かるようにしており、このことで、これまで
地域
の
人々
がこの
仏像
を
大事
に
修理
し
拝
んできた
信仰
の
歴史
を
読
み
取
れるようになっています。
この
修理方法
、
修理理念
も
含
めて
指定文化財
としています。
注1
肉髻
…
仏像
の
頭頂
に
一段
高
く
隆起
した
部分
のこと。
注2
螺髪
…
仏
の
三十二相
の
頂髻
(
頭
の
頂
の
肉
が
隆起
。
肉髻
とも
呼
ばれる)とともに、
仏
の
頭髪
の
特有
な
形式
。
右回
りに
螺旋状
になっているものをいう。