区分
市指定
分類
有形文化財
種別
彫刻
指定年月日
平成12年10月30日
所有者及び管理者
栄福寺
所在地
南あわじ市榎列掃守1068
時代または年代
平安時代中期
備考
大きさ:高さ57センチメートル
内容
かつては
高和寺
(注1)の
本尊
であったと
伝
えられています。
頭
に
宝冠
を
載
せ、
腹前
で
定印
の
印相
を
結
んでいます。
頭髪
は
群青塗
り、
肉身部
は
金泥塗
り、
衣部
はベンガラ
漆塗
です。
一木造
り(注2)で
像内
は
内刳
りがされているようです。
像底
は
底板
が
貼
られており、
構造
などは
不明
です。
体部
は
厚
く、
面奥
は
深
く
頭部
に
対
して
脚部
が
小
さく、また
両膝前
の
衣文
は
同心円状
に
表
れています。このような
作風
は
平安時代中期
の
特徴
を
示
しています。しかし
面相
は
江戸時代風
で
衣文
なども
彫
り
直
しがあるようで、このことからこの
像
は
平安時代中期
に
造
られましたが、
江戸時代
に
元
の
面相
がわからなくなるほど
大幅
な
修復
を
受
けたと
考
えられます。
注1
高和寺
…
瑞井八幡神社
(
松帆
北方
)の
中
にあり、
明治
まで
社僧
として
神職
・
僧職
を
兼
ねていた。
明治
元年
(1868)の
神仏分離令
により
明治
3
年
に
栄福寺
と
合併
。
注2
一木造
り…
本来
は
一本
の
木材
から
仏像
の
全身
を
丸彫
りにしたものをいう。
木像
の
腕
・
脚部
・
衣
などは
別木
だが、
頭部
と
胴部
とが
一本
の
木
で
造
るもの。