区分
市指定
分類
有形文化財
種別
絵画
指定年月日
平成2年3月16日
所有者及び管理者
聲明寺
所在地
南あわじ市志知鈩69
時代または年代
室町時代
備考
大きさ:縦110センチメートル、横70センチメートル
内容
聲明寺
に、
寺宝
として
伝
わる
掛軸
三幅
のひとつにこの
図
があります。
五大明王
は、
五大尊
ともいい、
不動明王
を
中心
として、
東
に
降三世明王
(
向
かって
右下
)、
南
に
軍荼利明王
(
左下
)、
西
に
大威徳明王
(
左上
)、
北
に
金剛夜叉明王
(
右上
)を
配
しています。この
配置
は
真言密教
(注1)に
伝承
されるもので、それぞれが
背中
に
火焔
を
負
い、
手
に
武器
を
持
ち、
忿怒
(注2)の
表情
をしています。
五大明王
は
本来
、
調伏
(注3)や
安産
の
祈願
に
用
いられ、
所願成就
などの
功徳
が
期待
されて、
平安時代
から
鎌倉時代
にかけて
貴族階級
の
間
で
信仰
されたと
言
われています。
注1
密教
…
仏
(
大日如来
)と
行者
が
一体
となる
行
(
三密行
)を
通
じて
仏
と
人間
が
本質的
に
異
ならないことを
知
るための
教
え。
注2
忿怒
…いきどおりいかること。
注3
調伏
…
制御
、
教化
、
鎮圧
、
制服
、
呪詛
の
削除
などの
意味
がある。