区分
市指定
分類
有形文化財
種別
絵画
指定年月日
平成2年3月16日
所有者及び管理者
聲明寺
所在地
南あわじ市志知鈩69
時代または年代
室町時代【天文17年(1548)】
備考
天文17年(1548)制作、寛文10年(1670)補修
【金剛界曼荼羅】大きさ:縦102センチメートル、横82センチメートル
【胎蔵界曼荼羅】大きさ:縦97センチメートル、横82センチメートル
内容
曼荼羅
とは、
密教
(注1)の
中心尊格
である
大日如来
を
中心
に
諸仏
・
菩薩
を
一定
の
形式
で
整然
と
並
べ
描
いた
集合図
のことです。
金剛頂経
をもとにして
描
かれたのが
金剛界曼荼羅
(注2)で、
大日経
をもとにしたのが
胎蔵界曼荼羅
(注3)で、これら
二幅
を
一対
にしたものが
両界曼荼羅
です。
この
図
は
天文
17
年
(1548)に
制作
、
寛文
10
年
(1670)に
補修
されています。
両図
は
一定
の
方式
に
従
い
整然
と
描
かれ、
緻密
な
筆
づかいで、
彩色
も
鮮明
で
美
しい
密教絵画
です。
注1
密教
…
仏
(
大日如来
)と
行者
が
一体
となる
行
(
三密行
)を
通
じて
仏
と
人間
が
本質的
に
異
ならないことを
知
るための
教
え。
注2
金剛界
…『
金剛頂経
』で
説
かれる
唯一絶対
の
実在界
のこと。
正
しくは
一切如来身語心金剛界
という。
注3
胎蔵界
…
胎蔵
とはサンスクリット
語
garbha-kośaの
漢訳語
で、
一切
を
含蔵
する
意義
を
有
し、また
母胎中
に
男女
の
諸子
を
守
り
育
てる
意義
を
有
している。