区分
県指定
分類
有形文化財
種別
彫刻
指定年月日
平成6年3月25日
所有者及び管理者
賢光寺
所在地
南あわじ市榎列小榎列283
時代または年代
平安時代後期(藤原時代)
備考
大きさ:高さ99センチメートル
素材:ヒノキ
内容
この
像
は、
賢光寺薬師堂
の
本尊
です。
薬師堂
は
府中八幡神社
の
東
、もと
同神社
の
神宮寺跡
にあり、
西向薬師堂
といわれています。
右手
は
胸
の
前
で
施無畏印
を
示
し、
左手
は
下
げて
薬壺
を
持
つ
通例
の
薬師如来像
です。ヒノキ
材
の
寄木造
り(注1)で、
表情
は
極
めて
穏
やかで、
衣服
の
文様
は
彫
りが
浅
く、
肩
は
丸
くなだらかに
表現
されるなど、
典型的
な
藤原時代
の
彫刻
の
作風
がよく
示
されています。
鼻先
、
髪際
(注2)の
螺髪
(注3)が
欠
けていますが、
像全体
の
保存状態
はよく、
顔
つき、
衣文
の
表現
などにすぐれた
作風
を
見
せる
貴重
な
仏像
です。
注1
寄木造
り…
頭部
・
胴体部
の
基本部
を
二材
以上
の
木
を
寄
せ
合
わせて
造
るもの。
注2
髪際
…
仏像
の、
額
の
髪
の
生
え
際
。
仏像
の
高
さはここを
起点
として
測
り、
髪際高
という。
注3
螺髪
…
仏
の
三十二相
の
頂髻
(
頭
の
頂
の
肉
が
隆起
。
肉髻
とも
呼
ばれる)とともに、
仏
の
頭髪
の
特有
な
形式
。
右回
りに
螺旋状
になっているものをいう。