区分
県指定
分類
有形文化財
種別
建造物
指定年月日
昭和35年5月12日
所有者及び管理者
福良八幡神社
所在地
南あわじ市福良甲1331
時代または年代
安土桃山時代【天正3年(1575)】
備考
慶長5年(1600)棟札
内容
福良八幡神社
の
本殿
は
三間社流造
(注1)で、
現存
する
棟札
から
天正
3
年
(1575)に
建築
されたことがわかっており、
後
の
寛永年間
(1624~1644)
以後
、たびたび
修理
されています。しかし、
修理
は
向拝
(注2)、
扉回
り、
椽回
り(注3)、
屋根
などに
限
られており、
他
は
当初
の
様式
を
残
しています。
特
に
蟇股
(注4)は
形
も
立派
で
脚間
(注5)の
絵様
も
時代
の
特色
をよく
表
しています。また、
柱
の
上部
に
粽
(注6)があるのも
珍
しく、
内部
に
極彩色
をほどこしていた
跡
もうかがえ、
安土桃山時代
の
特色
をもつ
建物
として
注目
されています。
注1
三間社流造
…
神社建築
の
様式
で
最
も
一般的
とされる「
流造
」のうち、
正面
の
柱
が4
本
、
間口
が3
間
(5.4cm)あるもの。
注2
向拝
…
御拝
ともいう。
社寺
の
堂
や
社殿
の
正面階段上
にふきおろしの
屋根
、ひさしをつけたところ。ここで
参詣者
が
礼拝
する。
注3
椽
…
屋根板
を
支
えるために
棟木
から
軒桁
に
架
け
渡
す
長
い
材
。
注4
蟇股
…
社寺建築
で
荷重
を
支
えるための
部材
。
注5
脚間
…
支柱
から
支柱
の
間
。
注6
粽
…
柱
の
上下端
が
細
まり
丸
められたもの。また、その
部分
。
鎌倉時代
に
禅宗建築
とともに入り、
寺院建築
に
用
いられた。