区分
市指定
分類
有形文化財
種別
彫刻
指定年月日
令和5年(2023年)2月20日
所有者及び管理者
栄福寺
所在地
南あわじ市榎列掃守1068
時代または年代
室町時代
備考
神将立像 12躯・岩座 2基
大きさ:神将立像 高さ18.4~20.5センチ
岩座 高さ47センチ
材質:神将立像本体 木造
光背・宝冠・持物 銅製鍍金
岩座 木造
内容
この十二神将 (注1)立像 は、本尊薬師如来 の両脇 に据 えられた2基 の岩座 に安置 されています。各像 は鍍金 された宝冠 や光背 を付 けており、天衣 は足元 の岩 と一体 となるよう彫 られ、透 かした足元 に長 く天衣 が伸 びるのは作例 が少 ない技法 です。現在 の拭漆 (注2)は近世 になされたもので、製作当初 は彩色 されていたと考 えられます。
注1 十二神将 …薬師如来 に仕 える12の神々 で、薬師如来 の12の誓願 に応 じてあらわれる薬師如来 の分身 とされる。守護神 の性格 をあらわすために武装 していて、仏敵 をおどし、人々 の悪 い心 に対 して激 しく怒 っている。「十二 」ということで干支 と結 びつき、頭部 に十二支 の標識 を付 けるのが通例 となったのは平安時代末(12世紀 )からで、干支 の動物 の上 に座 ったり、頭部 に干支 の動物 を頂 く姿 で表現 される。ただし、それぞれの神将 にどの干支 が対応 するか、尊名 の漢字 や読 みについては、経典 によって異 なる。
注2 拭漆 …木地 に精製 していない漆 を直接 摺 り込 み、余分 な漆 を拭 き取 り、乾 いたら磨 く工程 を繰 り返 す塗 りの技法 。