区分
市指定
分類
有形文化財
種別
考古資料
指定年月日
令和5年(2023年)2月20日
所有者及び管理者
南あわじ市
所在地
南あわじ市松帆西路1137-1
時代または年代
古墳時代
備考
大きさ:直径13.9センチ(鈴含む)
材質:青銅
内容
佐礼尾古墳(注1)より出土した青銅製の鏡です。
鏡面の直径は11.2センチで、周辺には1鈴は失われていますが5鈴が残ります(注2)。
外周には文様は無く、2重の外向きの鋸歯文、1本の波状線の内側に5頭の神獣(注3)がいます。
鈴の中には石が入っているようで、振ると小さな音が鳴ります。
注1 佐礼尾古墳…南あわじ市志知に所在する古墳で、三原平野西部の丘陵先端部に立地する。墳丘は残っておらず、箱型に組まれた石室が露出している。石室は長さ2.2メートル、幅0.7メートルの小竪穴式石室で、発掘調査はされていないが六鈴鏡の他に、鉄鏃や鉄刀が出土。
注2 鈴鏡…鏡面の周りに鈴がついた鏡で、古墳時代後期に作られた日本独自の銅鏡。鈴の数は4鈴から10鈴まであるが9鈴はなく、5鈴と6鈴が多い。三重県や滋賀県より東の東日本に分布し、群馬県からの出土が多い。群馬県大泉町古海出土の巫女埴輪像は、腰に五鈴鏡を付けており、鈴鏡は祭祀の道具として用いられたと考えられる。
注3 神獣…想像上の獣で、神秘的な尊さを備えている。