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2018年8月15日更新
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松帆銅鐸物語 

平成27年4月8日  ひっそりと大発見が芽生える

南あわじ市内にある石材製造販売会社の工場内の砂山で、銅鐸が2点(1・2号)発見された

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平成27年4月9日  入れ子発見!

別の場所にある資材置き場の砂山から、また銅鐸(3・4号)が発見される。2日間で4点の銅鐸が!

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平成27年4月14日  張り込み開始!

砂の流れるベルトコンベヤーに張り付いて、銅鐸がまだないかを調査。工場は雨の日も土曜日も稼働しているので、調査をする職員も出動

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平成27年4月18日  破片発見!

ベルトコンベヤーで壊れた銅鐸と破片を、選別工程最後のところで舌と破片を発見。どれが破片かわかるかな?

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平成27年4月23日  またまた入れ子発見!

砂山から重機ですくった砂を、すぐ横で少しずつふるい落とす。そうして6・7号が発見された

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平成27年5月20日  松帆銅鐸、新聞の一面を飾る

数十年に一度の大発見といわれ、新聞やニュースに松帆銅鐸の名前が流れる

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平成27年6月  なんということだ!舌が入っているぞ!!

大きな銅鐸に小さな銅鐸が入った入れ子である3・4号と6・7号銅鐸のX線CT撮影※を行う(左3・4号銅鐸 右6・7号銅鐸)

これまで銅鐸と舌が一緒に発見されることはほとんどなかったが、松帆銅鐸は銅鐸それぞれが舌を伴っていて、非常に重要な発見となった

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※X線CT撮影・・・銅鐸の胴切り写真をX線で撮影する。撮影した画像を積み重ねて、立体画像を作る。これで銅鐸を出さずに中の状態がわかる

平成27年7月14日~  そりゃ、大にぎわいさ!

南あわじ市滝川記念美術館玉青館にて、「松帆銅鐸速報展」を開催。初めての発見が相次いだ松帆銅鐸を見ようと、連日大勢の人でにぎわった

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平成27年7月21日  銅鐸の出産は難産だけど、安産?

入れ子であった3号銅鐸から4号銅鐸を取り出す作業を行う。今までに経験したことのない銅鐸の分離作業、とても緊張したが、母子ともに無事(?)で一安心

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と、思ったのもつかの間、出てきた舌の穴の部分にはひも状のものが確認でき、弥生時代の繊維が残っていたことに作業場は騒然となる(左舌4 右舌3)

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平成27年10月7日  南あわじ市のために・・・

南あわじ市で活用してもらえるのならばと、マツモト産業株式会社の松本康宏社長(当時)が発見者としての権利を放棄された。非常にありがたいことで、身の引き締まる思い

平成28年1月12日  松帆銅鐸が南あわじ市のものに!

松帆銅鐸は最初、落し物として警察の管理下にあった。発見から半年後、落とし主が現れないので所有権は兵庫県教育委員会に移り、その後南あわじ市に権利が譲与され、名実ともに南あわじ市が所有者となった

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平成28年2月7日  松帆銅鐸発見記念シンポジウム開催

「松帆銅鐸の大発見と謎」と題して、シンポジウムを開催した。考古学の第一線で活躍されている方々をお迎えして、銅鐸の謎に迫る熱い会となった

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平成28年2月8日~  「松帆銅鐸展」開催

南あわじ市滝川記念美術館にて、「松帆銅鐸展」を開催した。前回の速報展では松帆1・2号銅鐸だけの展示だったが、今回は1・2・5・6・7号銅鐸がそろい、迫力のある会場となった

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平成28年5月6日  松帆銅鐸調査研究委員会発足

松帆銅鐸の調査研究や活用を適正に行うため、委員会を立ち上げた。そうそうたるメンバーだ

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平成28年10月24日  松帆銅鐸に兄弟がいた!

松帆銅鐸7点のうち、3組4点が同笵銅鐸※であることがわかった。

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※同笵銅鐸・・・同じ鋳型で造られた銅鐸たちのこと。鋳型を母親と見立てて「兄弟銅鐸」とも言う

平成29年6月5日  松帆銅鐸の埋められた日がわかった!

松帆銅鐸の内面には、銅鐸が埋められた時に入った可能性が高い植物片が付着していた。そこで、植物の放射性炭素年代測定分析※を行った。

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結果、松帆銅鐸は紀元前4世紀~紀元前2世紀の間に埋められたことがわかった!銅鐸に関係する年代が判明したのは初めてのことである!!

※放射性炭素年代測定法・・・出土した植物の体内に残る炭素14の数量を調べて、今から何年前に活動を停止したかわかる分析方法

平成30年2月3日~  「淡路島のぶろんず展」開催

南あわじ市滝川記念美術館玉青館にて、「淡路島のぶろんず展」を開催

淡路島内で出土した青銅器を一堂に集めた初めての展示となり、「青銅器の島・淡路島」を実感できる展示となった

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平成30年6月27日  松帆銅鐸に使われた鉛の産地が判明!

松帆銅鐸には、朝鮮半島産の鉛が使われていることがわかった。また、材料の割合は銅70~81%、すず10~16%、鉛4~18%であることもわかった。これらは古い段階の銅鐸と同じであり、松帆銅鐸が古い銅鐸であることが科学的にも証明された。

namari1  分析のため、銅鐸内面を削る。銅鐸本来の色が見える

また、舌4と舌7が同笵であることがわかった。舌にも同笵関係があることがわかったのは、はじめてである

namari2 左舌4号 右舌7号  


  • 弥生ブロンズネットワーク<外部リンク>
  • 淡路日本遺産<外部リンク>
  • あわじ国バーチャンリアリティ<外部リンク>
  • 美菜恋来屋<外部リンク>