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平成27年度施政方針

印刷用ページを表示する更新日:2015年4月6日更新 <外部リンク>

画像 中田市長          

「食」がはぐくむ ふれあい共生の都市(まち)~夢 ・ 知恵 ・ 元気あふれる 豊穣の郷づくり~

 

平成27年度施政方針 [PDFファイル/1.58MB]
 

目次

  • 更に飛躍する南あわじの実現にむけて
    • その1 「防災減災対策」
    • その2 「少子高齢化対策」
    • その3 「鳴門の渦潮やあわじ島まるごと食の拠点施設、
      若人の広場公園などを起爆剤とした地域の活性化」 
    • その4 「教育環境の整備」時代認識と市政理念
  • 新年度重点施策
    • 職(食)づくり
      • 行って楽しい交流・感動の舞台【観光・交流】
      • ふやさんか!食づくりの担い手【農漁業】
      • 南あわじブランドの確立【商工業】
    • 人づくり
      • 大好き!ふるさと南あわじ【郷土愛】
      • 一人ひとりが明日を拓くリーダー【教育】
      • 情熱と生きる喜びあふれるまち【生きがい】
    • 安らぎづくり
      • とにかく「いのち」が一番!【安全】
      • 延ばせ健康寿命!【健康】
      • 子どもを産みたい、育てたいまち【子育て】
  • 行財政構造改革の推進
    自立・持続可能な都市(まち)をめざし、高い市民力と効率性が発揮される行財政運営

 第61回南あわじ市議会定例会の開会にあたり、議員各位のご健勝をお喜び申し上げ、日頃のご精励ご活躍に対し敬意と感謝の意を表します。
 本市の平成27年度予算案を提案するにあたり、市政運営に取組む基本的な考え方、主要事業等について申し上げます。

 

時代認識と市政理念

 昨年末の衆議院議員選挙により国政の新しい体制が固まりました。安倍総理は「景気回復、この道しかない」と明言され、経済の好循環の流れを止めることなく国民生活を豊かにしていくと述べられており、地方創生への動きが益々加速していくことは間違いありません。
 兵庫県では、井戸知事の熱意により「津波防災インフラ整備5箇年計画」などの各種防災対策や「あわじ環境未来島特区」「食のブランド淡路島」の推進、特に本年は3月21日から開幕する淡路花博2015花みどりフェアにも尽力をいただいています。
 本年1月11日、南あわじ市は市制10周年を迎えました。新庁舎やあわじ島まるごと食の拠点施設、若人の広場公園などのビッグプロジェクトも完成間近であります。庁舎一本化に伴う分庁舎廃止や組織再編、市民交流センターの開設など行政の仕組みも転換期となります。職員一丸となって住民サービスの提供に万全を期してまいります。
 我が国は地方創生・人口減少克服という構造的課題に直面しています。我々地方自治体も、ただ立ちすくんでいるわけにはいきません。「まかぬ種は生えぬ」将来を見据え施策を検討し熟慮断行するとともに、これまでの施策を礎に更なる飛躍を目指し新たな施策にも取組んでまいります。

 

  • その1は、防災・減災対策です。 

     発生が危惧される南海トラフ巨大地震、増加するゲリラ豪雨や土砂災害などあらゆる自然災害に対しても常日頃から備える必要があります。
     より強固な住民の皆さんへの情報伝達手段を構築し、兵庫県が策定した津波防災インフラ整備5箇年計画に基づく取組みをすすめ、老朽化したインフラの改善や長寿命化、安全対策や改良などを推進します。
     阪神・淡路大震災から20年となりました。震災を経験したことのない世代も増えてきています。ハード対策だけでなく、防災訓練や防災教育などソフト対策を継続してまいります。また、大規模災害など不測の事態に対応するため新たに危機管理部を設置します。

     

  • その2は、少子高齢化対策です。

     「地域は人から」だと私は考えます。国でも人口減少の克服や一極集中の是正など地方創生の動きが本格化してきており、我々地方自治体にも独自の取組み、工夫が求められています。人口減少対策は取組んですぐには効果が表れません。だからこそ早急な取組みが必要であります。これまでも定住化促進・少子対策に重点を置いてまいりましたが、更に思い切った施策に取組んでまいります。

 

  • その3は、鳴門の渦潮やあわじ島まるごと食の拠点施設、
    若人の広場公園などを起爆剤とした地域の活性化です。

     昨年12月「兵庫・徳島『鳴門の渦潮』世界遺産登録推進協議会」が発足いたしました。また、3月21日から開催される「淡路花博2015花みどりフェア」に合わせてオープンする「あわじ島まるごと食の拠点施設」や「若人の広場公園の再整備」も完了します。観光振興による交流人口の増加は、活力ある地域づくりのために必要不可欠です。南あわじ市、淡路島のファンを全国に拡大し、繰り返し多くの人に訪れていただける起爆剤になると確信しています。

     

  • その4は、教育環境の整備です。

     小中学校の100%耐震化や大規模改修など教育環境整備を進めてまいりました。更なる充実に取組むとともに、学力向上や小学生が淡路人形浄瑠璃への関心を高め視野を拡げるための支援を継続します。
     また、生涯学習の拠点となる三原公民館の改修が完了します。中央公民館として、生涯学習の中核を担うとともに、他の社会教育施設も改修等を図りながら再編計画に基づき適切に運用します。

     

新年度重点施策

 平成26年度の予算編成におきましては、緊急性・必要性を総合的に勘案し国等の経済対策を考慮しつつ、「選択と集中」を念頭に、引き続き収支バランスのとれた予算とさせていただきました。
 それでは、南あわじ市総合計画に基づき、平成26年度の重点施策についてご説明いたします。

 

職(食)づくり ~夢あふれ、働く場を生み出すまちづくり~

  • 行って楽しい交流・感動の舞台【観光・交流】

     交流人口をいかに増やしていくかは定住対策、少子対策と並んで重要です。3月21日から開催される淡路花博2015花みどりフェアでは、多くのお客様が淡路島に来られます。南あわじ、淡路島を全国へPRするまたと無いチャンスであります。同フェアの開催に合わせてオープンする「あわじ島まるごと食の拠点施設」は南あわじの素晴らしいふるさと資源を観光に結びつけ、大型直売所「美菜恋来屋(みなこいこいや)」では淡路島全体の生産者、生産団体が一丸となってふるさとの安心・安全な新鮮食材を一年通じて提供してまいります。
     県、島内3市の連携による、桂文枝さんを起用した「淡路島の魅力再発見と誘客キャンペーン」でのPRを積極的に推進し、淡路ファームパークイングランドの丘、淡路人形座や灘黒岩水仙郷、慶野松原や広田梅林、海釣り公園、若人の広場公園から望む豊かな自然景観など魅力ある集客施設の相互連携を図ります。さらに、花みどりフェア終了後もテレビCMなどの継続により観光客の一層の誘致に取組んでまいります。また、観光ガイドブックを刷新し外国から訪れていただく方にも対応できるよう一部英語表記にするとともに観光看板の整備によるインフォメーションの充実を図ります。
     井戸兵庫県知事さんのご尽力で徳島県、鳴門市も参画し「兵庫・徳島『鳴門の渦潮』世界遺産登録推進協議会」が昨年12月に発足しました。世界遺産登録への挑戦を更に加速し、認知度向上に努めます。 
     俳優の杉良太郎さんからも日本一だとお褒めいただいております淡路島たまねぎ、淡路ビーフやハモ、タイはもちろん、淡路島3年とらふぐも全国的にニーズが高まっております。今後も、特産品づくりや体験・交流・学習活動への支援を継続するとともに、関係団体と連携し、島外での南あわじフェアなど宣伝活動を奨励します。また、花火大会などの市民祭りを開催します。
     南あわじふるさと応援寄付金制度につきましては、ご寄附をいただいた方々に南あわじの特産品を贈呈する取組みを開始し、ふるさと産品のPRと産業振興につなげてまいります。

画像 花みどりフェアイメージ

  • ふやさんか!食づくりの担い手【農漁業】

     農林水産業は、生産者の高齢化や後継者不足、安定的な所得の確保など、様々な課題に直面しています。担い手への農地集積・集約化等による構造改革を推進し、新規就農などを支援するため「集落の未来設計図」策定支援事業により人・農地プラン策定を支援してまいります。
     新規就農者への研修助成、認定農業者や女性農業者への学びの場の提供など担い手への支援を継続するとともに、あわじ島農協が設立した(株)アグリアイランドを応援し、人材育成や後継者確保、耕作放棄地の解消や過重労働の軽減を促し、食の拠点施設の直売所「美菜恋来屋」での、安心・安全な農畜水産物の提供を通じた生産者の所得向上を目指します。
     開学から3年目を迎える吉備国際大学地域創成農学部では、8つの研究グループが人口減少・高齢化社会問題や有害鳥獣対策、農産物などの地域資源を活用した研究などに取組んでいただいており、成果がおおいに期待されます。同大学を核とした地域連携を支援してまいります。
     農業の生産効率向上のためには、ほ場整備率アップが必要です。国衙地区、新田地区他3地区の大規模な県営事業を着実に進めます。石貫所池や笹見谷池のため池整備を進めるとともに、100箇所のため池の一斉点検や越良池など3箇所の大規模ため池の耐震診断を行います。初尾川ダムや上田池など水利施設の長寿命化を進め、オニオン道路整備を推進し、地籍調査では新たに松帆慶野地区、倭文長田地区などに取り組むとともに、引き続き松帆志知川、福良地区などの調査に取組みます。
     優良和牛の自家保留や良質な土づくりに必要な堆肥の流通の促進、和・乳牛の増頭、北海道牛導入や乳質改善の取組みへの支援の継続のほか、進入防止柵の設置や捕獲拡大、狩猟免許取得への支援など有害鳥獣対策を進めてまいります。また、治山事業や林道の修繕、松くい虫防除、農業のセーフティネットである農業共済事業を適切に行います。
     漁業は、地域の重要で魅力的な産業の一つです。既にメジャーとなった淡路島3年トラフグやハモ、一本釣ぬしまアジなどがブランドとして育ってきました。アオリイカの産卵床沈設、産卵用タコ壷投入、タイ、ヒラメ、オニオコゼ等の種苗中間育成、放流事業への支援を継続するほか、新たに取引価格の高いサザエやキジハタなどの放流を支援し漁業資源確保を目指します。海底耕耘事業により肥沃な海の再生を目指すとともに、離島漁業の再生支援、並型魚礁や築いその設置事業を継続します。
     また、災害に備え阿那賀・伊毘漁港の耐震長寿命化や丸山漁港の排水ポンプ設置などによる施設の機能強化に取組む他、海釣り公園の適正な維持管理につとめるとともに、食の拠点に積極的に参画し「つくり育て自ら販路拡大を目指す漁業」にまい進してまいります。

  画像 食の拠点施設「美菜恋来屋」外観

  • 南あわじブランドの確立【商工業】

     淡路花博2015花みどりフェアは南あわじ、淡路島を全国にPRする絶好のチャンスです。
     「あわじ島まるごと食の拠点施設」で新鮮美味な地元食材を提供し、淡路ファームパークイングランドの丘と一体的集客を目指すとともに、鳴門みさき荘やなないろ館など集客施設の改修等を行い、訪れる方々が心地よく過ごしていただける環境整備を推進します。
     商工業活性化と地域の消費喚起のため、プレミアム付商品券を発売するほか、企業誘致による雇用拡大・経済活性化の推進を図るとともに、吉備国際大学の学生たち若者の増加をまちの活気に結び付けるため大学生用共同住宅の整備を引続き支援してまいります。
     市内の中小企業者等の経営安定促進のための支援を行い、国内での販売促進活動やジェトロ神戸を通じた海外進出を支援します。瓦を使った街並みの景観形成を促進するため淡路瓦を使用する個人住宅の屋根工事に対する助成を継続し、淡路手延べそうめんのPRや特産品の販路開拓など、地場・伝統産業を引続き支援します。
     また、まちのにぎわいづくりに向けた取組みや中小企業が有する課題解決に向けた経営相談等への支援を行ってまいります。

 

人づくり ~知恵あふれ、郷土愛が満ちるまちづくり~

  • 大好き!ふるさと南あわじ【郷土愛】

     「初めて観させていただきましたが、素晴らしいですね市長!」昨年淡路人形座を取材で訪れていただいた原田伸郎さんの言葉です。世界に誇れる伝統文化がある!本当にうれしいことです。淡路人形座も昨年50周年を迎えることが出来ました。県と連携し、島内外の小学生が約500年の伝統を誇る淡路人形浄瑠璃の魅力に触れる機会を増やすとともに淡路人形協会への支援を継続し後継者育成や保存伝承に繋げてまいります。また、地域の活力の象徴であるだんじり唄の保存継承、コンクールやだんじり祭を支援し郷土愛を醸成します。
     豊かな自然や景観も世界に誇れるふるさと資源です。悲願でありました若人の広場公園整備が完了します。市民が憩える都市公園として瀬戸内海や世界遺産登録を目指す渦潮をはぐくむ鳴門海峡の眺望など四季折々の素晴らしい景色を提供します。また、終戦70年という大きな節目でもある本年、戦争の悲惨さを後世に伝え、平和を学ぶ施設の役割も担います。他にも貴重な文化財など多くの文化遺産を保護し、発掘調査を実施してまいります。

  • 一人ひとりが明日を拓くリーダー【教育】

     南あわじの将来を担う子どもたちは私たちの宝物です。学び・成長の場である小中学校の耐震化100%など施設整備を進めてまいりましたが、更なる充実を図るため中学校の空調設備を整備し、小学校につきましても設計に着手します。広田中学校の大規模改修や給食センター設備の修繕などを実施するとともに、学校、幼稚園の適正な運営と管理に努めます。また、教育委員会や教職員、地域指導者と連携し、次世代を育む努力を重ねてまいります。
     学校運営対策支援員の配置や適応教室の設置など、いじめ・不登校対策も重要です。また、就学援助対策や遠距離通学者に対するスクールバスの確保、トライやる・ウィークやものづくり体験事業、自然学校の実施や道徳教育を推進し、体育文化活動による健全な育成をめざすため選手派遣を支援します。また、学校や地域での命と人権を大切にする学習活動の充実を図ってまいります。
     新たに「南あわじがんばりタイム事業」を実施し個別指導による基礎学力の向上を目指し、小学校5、6年生の外国語活動授業の充実のため支援員の配置を継続します。姉妹都市米国セライナ市との交流など国際交流の推進を図るほか、離島高校生就学支援を継続し、PTAや地域と協力して淡路三原高校のクラス数維持を要請します。
     幅広い年齢層で高まる生涯学習意欲やスポーツ・健康志向。公民館や体育施設、図書館や美術館など多くの施設の長寿命化を図るとともに適切に管理します。また、図書増冊を推進し適正管理を図ってまいります。
     新たに、強い要望のあるサッカー場整備に向け、調査に着手します。

画像 セライナ市との交流事業

  • 情熱と生きる喜びあふれるまち【生きがい】

     スポーツや芸術文化、遊びや憩いの空間が、生きる喜び「生きがい」を感じ得る機会や場となります。滝川記念美術館「玉青館」や淡路人形浄瑠璃資料館を活用し、優れた芸術や郷土芸能に触れる機会の充実を図り、中央公民館を核とした講座やサークル活動を支援し、多様な学習と交流の機会を提供するとともに、音楽や歴史のまちづくりを支援します。
     市民交流センターでは、地域づくり協議会において様々な形で地域住民の参画と協働が検討され事業が実施されます。地域の特色ある活動による住民参加を促し、支え合うまちづくりにつなげてまいります。

     

安らぎづくり ~元気あふれ、住んで快適なまちづくり~

 

  • とにかく「いのち」が一番!【安全】

     「正しく恐れ、そして備える!」発生が危惧されます南海トラフ巨大地震について、昨年6月兵庫県から発表された地震・津波被害想定による死亡者、倒壊建物数などは甚大なものでした。しかし、恐れ立ち止まっているわけにはいきません。建物の耐震化や早期避難、防潮堤強化などの徹底により大幅な被害縮小が可能なことも同時に発表されています。また、兵庫県が策定した津波防災インフラ整備5箇年計画で重点地区に指定されている福良港の湾口防波堤の整備方針が昨年決定しました。早期着工に向け、県・国と連携し進めるとともに、阿万港、沼島漁港などの整備も引続き推進します。また、福良、阿万地区を中心に「逃げる」ための避難路カラー塗装や太陽光発電避難灯整備を継続し、阿万小学校の蓄電池式太陽光発電設備工事により情報伝達所機能の強化を図ります。
     個人住宅の耐震化を推進します。県と協働し、新たに「防災ベッド」や「耐震シェルター」など部分的耐震化への助成を行ってまいります。
     防災・減災対策として正確な防災情報の収集と情報伝達力の向上は必要不可欠です。防災監視カメラ及び気象観測データ収集のための設備を増強します。また、新たにデジタル防災行政無線を整備し、情報伝達手段の多重化と市民の皆さんへの迅速な情報伝達体制の強化を図ります。引続き、全国瞬時警報システム(Jアラート)やひょうご防災ネット、衛星携帯電話を活用し屋内外に防災情報を発信するとともに、福良港津波防災ステーションの遠隔監視・自動操作体制を堅持してまいります。
     「自分の命は自分で守る、家族の命は家族で守る、地域の命は地域で守る」防災訓練や防災研修、防災リーダーの養成を推進し、児童生徒への防災教育にも力を入れてまいります。淡路広域防災拠点の備蓄食糧や防災資機材備品の即時活用体制を堅持し、避難所の装備充実を図ります。
     地元消防団の存在は心強い限りです。消防設備の維持管理及び活動支援、老朽化した積載車やポンプ自動車、小型動力ポンプの入れ替えを進め、消防団の安全装備品の充実を図ってまいります。
     路や橋梁などインフラの老朽化への対応も欠かせません。修繕や長寿命対策への取組み、転落防止柵やグリーンベルトの設置、市5号線や茶屋池線などの道路整備を継続し、徳長国衙線や上町中西線ほかの整備を進めます。また、広田地区市営住宅の建設を進めるほか、地域から膨大な要望がある市道の維持修繕や市単独道路改良工事及び河川や排水路整備、高潮対策などを順次実施するとともに河川、港湾の排水機場の維持管理を行い、災害対策や住環境の改善を図ってまいります。
     地域の治安維持のためには南あわじ警察署との連携が必要です。交通安全対策と併せて「こどもあんしんネット」を活用するとともに青色パトロールや地域の見守り活動を支援し、防犯灯や街路灯、カーブミラーの設置・維持に努めます。また、新たに県と協働し防犯カメラの設置を支援するほか、消費生活センターでの消費生活相談や啓発をすすめるとともに、やまなみ苑での適正なゴミ処理を実施し、太陽光発電の導入促進など、あわじ環境未来島構想に基づくエネルギーの持続を推進します。
     人が生きていくためには、安心・安全な水の供給は不可欠です。淡路広域水道企業団との連携による供給体制を堅持してまいります。また、下水道事業では管渠布設等適正な整備及び管理と加入促進に注力します。

画像 デジタル防災行政無線イメージ

  • 延ばせ健康寿命!【健康】

     2025年問題、団塊の世代が75歳に到達することによる超高齢化社会の到来を意味します。南あわじ市では高齢化率が31%に達しました。経験豊富で元気な高齢者の方々に、いつまでも元気で明るく、地域でご活躍、ご指導いただくには健康寿命を延ばさなければなりません。
     貴重な知識や経験を次世代に引き継ぐ老人クラブ活動、いきいき百歳体操の推進やシルバー人材センターへの支援を継続するとともに町ぐるみ健診の受診率向上を図り、生活習慣病等の早期発見と介護及び疾病等の予防に努め、高齢者を感染症から守るため予防接種事業を推進します。また、特定健康診査を支援し、温浴施設の適切な管理と健康増進のため利用を促進するとともに休日応急診療や病院輪番制時間外診療、病床や小児夜間救急体制を堅持し、外出支援サービスや緊急通報システムを適切に運用してまいります。 
     学齢期の健全な生活習慣を身に着けるための食育チャレンジ事業の実施のほか、第6期老人福祉計画及び介護保険事業計画に基づき「地域力と互助・共助」による高齢者等が安心して暮らせるまちづくりを推進するとともに、津井小学校跡地での福祉の里実現に向けた取組みを進めてまいります。また、国民健康保険や後期高齢者医療、介護保険事業など各種福祉医療事業の適正な運営に努めます。

画像 いきいき百歳体操

  • 子どもを産みたい、育てたいまち【子育て】

     子育て支援のフロントランナーとなる取組みを行ってまいります。新たな取組みとして第1子から3歳以上の保育料無料化を実施します。子ども・子育て新制度への対応を進め、子育て学習・支援センター活動を推進し、学童保育の充実や放課後子ども教室の開催日を週2日とするなど運営の幅を拡げるとともに、延長保育や一時保育を継続し、地域子育て支援事業の拡充に努めてまいります。
     切れ目のない妊産婦、乳幼児及び保護者への保健対策として、乳幼児健康診査等の母子保健事業、特定不妊治療費の一部助成や妊婦健康診査への助成を継続します。また、障がい児を持つ保護者や一人親家庭、生活保護世帯、一人暮らし世帯等に対する各種支援や生活保護に至る前の自立支援策の強化を図るとともに、障がいのある方への福祉見舞金の支給と併せて地域で暮らす支援体制の推進を図ります。
     簡素な給付措置に適切に対応し、中学3年生までの入院・通院費の無料化や在宅子育て支援を堅持します。各種予防接種事業を実施し、新たに乳幼児を対象としたB型肝炎ワクチン接種への助成を行います。また、保育所などの施設修繕を適切に行い保育環境の充実に努めてまいります。
     新たな定住促進のための事業を検討するための調査に着手するほか、縁結び事業や新婚世帯家賃補助、通勤通学者の交通費助成を継続し、社会福祉協議会を中心とした福祉ボランティア活動、各民生委員児童委員協議会の見守り活動を支援してまいります。

行財政構造改革の推進

  • 自立・持続可能な都市(まち)をめざし、高い市民力と効率性が発揮される行財政運営

     行財政改革の手を緩めることはありません。市民の皆様のご協力による行財政改革への取組みの結果、新庁舎建設などのビッグプロジェクトに取組んできた中にあっても実質公債費比率等の財政指標は徐々に改善してきました。しかし、地方交付税の算定替えに伴う減少が見込まれる中、今後も職員が一丸となって健全な財政運営を目指した取組みを進めるため、引続き「選択と集中」により国の示す施策を最大限に活用し「将来への布石」として次世代へ繋げる施策展開を図ってまいります。

  • 市民満足度の高い経営感覚にあふれた行政経営

     総人件費の抑制や公債費の適正化を維持しつつ、より一層、施設運営の適正管理など経費の効率化に努め、事務事業やシステムの改善・改革を推進してまいります。
     4月6日から開庁する新庁舎におきましては、益々高度化・多様化する住民ニーズに応えるため、簡素で効率的なことに加え、政策目標に的確に対応できる組織・機構を編成します。加えて、庁舎一本化により分庁舎によるデメリットを排除するとともに、土日祝日などの休日における窓口業務の一部に対応するため年間を通じて開庁し、住民サービスの向上に努めます。また、新庁舎開庁に併せコミュニティバスの利便性向上を図ってまいります。

  • 自立できる行政経営の推進

     地方創生の実現には、市民の皆さんや職員一人ひとりの協働により生み出される新たな仕組みや戦略の実践が必要不可欠です。国家資格等取得補助を継続し人事評価システムの活用などによる複雑多様化するニーズに対応できる職員の育成に努めます。
     予算編成においては、税負担の公平性を保つための滞納事案への厳正な対応とともに未利用財産の売却、民間広告掲載の推進など、歳入の確保に努める一方、職員の創意工夫を促進する「財源割当方式」による財源の重点配分を行い、適切な起債の発行や積立金の確保により将来世代に大きなつけを回さないよう努めます。また、電子入札を促進し公共工事における入札・契約事務の更なる効率化を図ってまいります。

  • 市民との信頼関係に基づく協働による行政経営の推進

     地方創生には、個性豊かで魅力ある地域社会の形成の推進が必要です。地域の住民の皆さんのご協力をいただきながら、市民交流センターを核とした特色ある地域づくりを進めてまいります。
     広報紙やホームページ、ケーブルテレビなどを通じ適宜正確な情報発信に努め、ホームページについては新たにスマートフォンによる閲覧に対応します。また、社会基盤となるマイナンバー制度に対応するとともに、懸念される情報セキュリティについても万全を期してまいります。以上の方針のもとに編成した平成27年度の歳入歳出予算は、

  • 一般会計 258億8,000万円(前年比 +3.6%)

  • 特別会計 208億1,480万5千円(前年比 +8.6%) 
  • 内訳
    • 国民健康保険特別会計  78億3,446万1千円
    • 後期高齢者医療特別会計 12億6,518万1千円
    • 介護保険特別会計 47億604万1千円
    • 下水道事業会計 55億5,152万8千円
    • 他10特別会計 14億5,759万4千円
  • 合計 466億9,480万5千円(前年比 +5.8%)です。

  平成27年度予算の編成にあたっては、緊急性と優先順位を精査し、財源の効率的・効果的配分を行いつつも、重要施策に財源を重点配分するなど市の「将来への布石」となるよう努めるとともに「更なる飛躍」につながる事業展開が図られるよう、国の補正予算で措置された地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用しながら平成26年度3月補正予算と合わせて一体的に予算を編成いたしました。

 

  平成27年2月23日

                                                  南あわじ市長  中 田 勝 久

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