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ふれあい市長室(84)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>


人形浄瑠璃の殿堂 淡路人形座完成 ~市民から愛される淡路人形浄瑠璃を目指して~


平成24年9月 南あわじ市長 中 田 勝 久


 先人たちが脈々と受け継いできた伝統芸能・淡路人形浄瑠璃に、新たな殿堂が誕生しました。
 淡路人形座は、近年の入場者数の減少に伴い、将来に亘っての安定した経営が危惧されていました。そのような中で福良まちづくり推進協議会から、中心市街地である福良地域の活性化を図るため、昔あった福良港への移転要望がありました。新会館建設の方針を平成20年2月に決め、平成23年2月3日の起工式から1年6か月を費やして7月30日は竣工式を挙行、8月1日~5日の間に内覧会を開催し、8月8日グランドオープンすることができました。
 これもひとえに地元自治会、福良まちづくり推進協議会、うずしおの郷地域振興協議会、資金援助をいただいた国や県、淡路人形芝居サポートクラブ、ふるさと納税者及び市民の皆様のご理解とご協力の賜物と感謝申し上げます。
 この新淡路人形座は、国指定重要無形民俗文化財である「淡路人形浄瑠璃」の保存伝承と、これを観光資源として活用し、「行って楽しい交流・感動の舞台」をめざす拠点施設です。外観のコンセプトとして、重力によって自然に生じる膨らみを生かした豊かな表情を持っています。人形が遣い手により命が吹き込まれ、情緒あふれる表情を作り出すことと連鎖します。
 内部は、地元の瓦や兵庫県産の木材などを使用し多様性ある文化を醸し出しております。是非とも実際に入館していただき、斬新なデザインと歴史が漂う空間を味わっていただきたいと存じます。
 今後は、市民の皆様に愛され日本・世界に誇れる淡路人形座を目指し、後継者の養成や座員の技芸の向上、さらに淡路人形浄瑠璃に対するファン層の拡大を図り、次代を担う子どもたちに人形に触れる機会を提供してまいります。
 南あわじ市・淡路島の誇れる文化の拠点施設として、五百年の伝統を六百年、千年と末永く伝承できるよう努めてまいりますので、市民の皆様と関係者のご支援を心よりお願いいたします。

          淡路人形座新会館の写真です 淡路人形浄瑠璃の写真です
                     ▲淡路人形座 新会館