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南あわじ市内においては、諭鶴羽山系周辺を中心に生息しており、西側ではあまり見かけられません。しかし、今後の生息域の拡大に注意が必要です。
食べては休みを繰り返していますが、人間の活動が少なくなる夜間帯になると、人里付近への出没が多くなります。
草食性の動物で、ほとんどの植物の葉や樹皮、根や果実を食べます。環境に適応し、それまで食べていたものがなくなると、本来嫌いな食べ物も食べるようになります。
繁殖期は9月~11月頃で、5月~7月頃に1頭出産します。生後2~3年で成獣になります。
多くの農作物に被害が生じており、水稲の場合、田植え直後の苗の引き抜きや食害、収穫期頃の穂先食害が生じています。
また、多くの植物を食べることから、下層植生が食べつくされるなどの被害が出ると、森林機能が低下し、山間部では土砂崩れ等の発生に繋がる恐れがあります。
被害対策として、集落に寄せ付けないようにするため、防護柵の整備が有効です。ただし、シカは2m近くジャンプすることが可能であるため、侵入防止用としては2m以上の高さの防護柵が必要となります。
被害対策についての概要は下記リンクにまとめがあります。
電気柵の場合は、一番下の柵線を地面から20cmに設置し、2段目以降は30cm間隔で5段を設置しますが、5段目の柵線は電気が流れていなくてもよく、ロープなどで結構です。
関連ページ:被害対策について
シカを見かけても、刺激を与えず、興奮させないことが大切です。
シカと遭遇しても、シカの方から逃げていくことが多いですが、近づいたり、追い払おうとすると、特に大きなオスジカは興奮し危害を加える可能性がありますので、そのような行為はおやめください。
シカがこちらに気づいていない、シカとの距離が十分ある場合、静かにその場を立ち去りましょう。
もし、シカが近づいてきても、あわてずにゆっくりと後ずさりして離れましょう。
お子様の行動には特に注意が必要です。近づいたり、からかったりしないように、ご家庭などで十分ご注意ください。