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南あわじ市のプロペラ型風車は、三枚の羽が、風を受けその力で回ります。
風車の翼に対して、風の流れの方向に動く成分を抗力、流れに対して垂直に働く成分を揚力といいます。
それぞれの力が同じ場合は、翼は動きませんが、翼の角度を変えることにより揚力が増加します。
風車が回るのは、この翼に発生する揚力を利用しています。
さらに翼が回転することにより、翼とその表面を流れる風の速さがさらに揚力を増幅して高速回転します。
風力発電は太陽発電などの自然エネルギーなどと一緒で、半永久的に電気を発電することができます。風によって風車をまわし、発電機を動かすことによって電気を作ります。
電気エネルギーへの転換
南あわじ市のプロペラ型風力発電機は、ブレードとハブを含めたロータと呼ばれる部分(左図)により、風力エネルギーを機械的動力に変換し、この回転運動が増速機等を介して発電機へと伝達され、電気エネルギーへと変換されます。
海から風が吹くのをみてもわかるように、洋上は陸上に比べて強い風が吹きます。また、洋上は陸上と違い起伏がないため風の乱れも少なく、最適な風車設置環境です。このように洋上風力発電は陸上に比べて高い発電量が期待されています。
洋上風力発電施設(2,000Kw級)と陸上風力発電施設(1,500Kw級)の大きさの比較