南あわじ市 トリップ 360°体感の島
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国を物語るスポットなんです。 私は今、地元の園児や小学生にワカメの種付けや地引網体験を通して、地元の漁業に触れる機会を設けています。大人になっても南あわじ市のすばらしさを忘れないでほしいです。 季節を通じてその時一番のおいしさを楽しめるのが南あわじ市の魚介類です。桜が咲くのと同じ時期が旬の桜鯛をはじめ、皮が薄くて身がプリッとした夏のはも。そして、身がやわらかい冬のタコ。漁師1戸あたり4,000壺というタコ壺の数は日本一なんですよ。あと、鳴門わかめの養殖。これもまた日本でも有数の規模にあたります。南あわじ市で捕れる魚は身が締まっていておいしい。そんなおいしさを堪能できるのは、やはり刺し身ですね。脂のノリ具合など、風味を一番感じられます。 ここで観光の情報を一つ。南あわじ市の鯛は、大正・昭和・平成と天皇陛下に献上されてきました。海釣り公園のそばにある弁天島は、献上するために鯛を開いて乾燥させる場所で、御食刺し身で格別の風味を味わって様々な種類の魚介が楽しめます。南あわじ漁業協同組合代表理事組合長小磯 富男さんTomio Koiso19

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