南あわじ市市勢要覧
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御食国にまつわる国生み神話日本の国土が生まれるはるか前、神々が相談し、国を造ることになりました。日本列島誕生のロマンがこの地に伝承されています。おのころ島神社本殿イザナギ、イザナミの二神が祀られています。朱塗りの大鳥居(高さ21.7m)は、日本三大大鳥居の一つといわれています。おのころ神社(沼島)「おのころさん」と呼ばれる神体山の上にあり、おのころ島神社本殿と同じく、二神が祀られています。上立神岩高さ約30m、矛先のような形をした岩。イザナギ、イザナミの二神が婚姻を行った「天の御柱」と伝わります。e myth of the birth of Japan is associated with climate that produces rich food products, suggest-ing that Minamiawaji was an important region for the Imperial court. e name Onokorojima has been inherited in Enami area in the city, since ancient times. Ashiharakoku, Amenoukihashi, and other sites related to the myth remain to date near the Onokorojima Shrine.Miketsukuni and the birth of Japan沼島灘の沖4.6kmにあり、周囲10km。神々が造った最初の島という伝説が残る孤島で、海岸には上立神岩などの奇岩が点在しています。日本の誕生を物語る国生み神話e myth of the birth of Japan 神代の昔、天上に住む神々が相談し、国を造ることになりました。「下界を造り固めよ」という天つ神の命令を受けたイザナギとイザナミの二神が天の浮橋に立ち、天の沼矛で青海原を「コヲロ、コヲロ」とかき混ぜました。すると矛先から潮がしたたり落ち、重なり積もってオノコロ島ができました。二神はこの島に降り立ち、夫婦となって日本の国土を造り、多くの神々を生み出したのでした。オノコロ島の候補地は日本各地に存在していますが、沼島はその中でも「聖地・オノコロ島」の有力候補地といわれています。ぬぼこ国生み神話 『古事記』や『日本書紀』で日本の創世を描いた「国生み神話」。市内の沼島やおのころ島神社は、その舞台であるオノコロ島といわれています。神話の起源をたどると、御食国だった4〜5世紀頃、朝廷に食糧を献上していた淡路の海人族が「島生み神話」を宮廷に伝えたことによります。日本の誕生を物語る「国生み神話」は、豊かな「食」を育む風土と関連し、南あわじの地が朝廷にとって重要な地であったことを示しています。市内榎列地区にオノコロ島の地名が古くからあり、おのころ島神社の付近には神話に関連する葦原国や天の浮橋などが残っています。あしはらこく21

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