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蛇供養

印刷用ページを表示する更新日:2024年1月29日更新 <外部リンク>

ワラの蛇

蛇供養(じゃくよう)

 毎年1月11日、ワラで作られた長さ11メートルの蛇を人々に巻きつけながら、五穀豊穣と無病息災を願う、淡路島でも珍しいお祭りです。この祭りは、約500年前から倭文安住寺地区で続く伝統行事。江戸時代の初め、地元の領主が田んぼを荒らす大蛇を退治したところ、不作が続き、疫病が流行したことから、たたりを鎮める供養として始まったとされています。
 祭り当日は、午前から安住寺集落センターで住民の方々がわらを使って大蛇を作製。午後からは、安住寺住職が大蛇に魂を入れた後、大人や子どもが大蛇を担ぎ、地区内を威勢よく練り歩きます。(一般見学可能)

令和6年蛇供養

蛇供養の由来

 約500年前、船越左衛門尉定氏は倭文荘の領主で、その領地には大蛇が住んでいて人々を困らせていました。村人たちは定氏に大蛇退治を頼みました。定氏は祈願を行い、大蛇が住む池に向かいました。池の前で定氏は大蛇を呼び出し、小さな蛇が現れました。定氏は本当の大蛇を呼び出すと、長さ30メートルもの巨大な大蛇が現れました。定氏は矢を放ち、大蛇を倒しましたが、自身も大蛇の毒により死んでしまいました。
 大蛇の体は寸断され、長田の数川に埋められました。大蛇が登った楠は毒に触れて枯れ、その木は松本村の井戸の囲いに使われました。定氏が大蛇を倒した矢は庄田八幡神社に奉納されましたが、後に大阪城の侍が貰い受けて京都に持ち去ったと伝えられています。

 「蛇供養」は、大蛇退治の祟りで農作物ができなかった時、庄屋の先祖が蛇の模型を作り、豊作を祈願したことがはじまりです。この祭りにより、豊作続きとなり、村の名前も安住寺に改められました。