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広報南あわじ「市政ひろば3」(平成30年8月号)

印刷用ページを表示する更新日:2018年8月1日更新 <外部リンク>

市政ひろば3

松帆銅鐸の調査研究情報、銅鐸に使われた鉛は朝鮮半島産だった

 平成27年に発見された松帆銅鐸7点と舌7本に使われている素材の成分分析を行った結果、朝鮮半島産の鉛が使われていることがわかりました。古い段階の銅鐸(菱環鈕式・外縁付鈕1式)に使われている鉛は朝鮮半島産、それ以降の銅鐸は中国華北産ということがこれまでの研究でわかっています。松帆銅鐸は古い段階の銅鐸であることから、発見当初より鉛は朝鮮半島産であろうと考えられていましたが、鉛同位体比分析(※1)によって科学的にもそれが裏付けられました。ただし、弥生時代に操業していた朝鮮半島の鉱山がわかっていないため、どこの鉱山かは不明です。
 ICP分析(※2)により松帆銅鐸に使われた材料が、銅70~81%、すず10~16%、鉛4~18%と判明しました。新しい銅鐸はすず・鉛が10%以下で銅の比率が高くなる傾向があることからも、松帆銅鐸は古い銅鐸であることがわかります。
 また、舌4号と舌7号が同じ鋳型いがたで造られたもの(同笵(※3))であることもわかりました。これまでに青銅製の舌は松帆銅鐸の舌を除いて6本しか見つかっていませんが、舌にも同笵があることが初めてわかりました。松帆2号・4号銅鐸と慶野中の御堂銅鐸は同笵であることがわかっているので、松帆2号・4号・7号銅鐸・慶野中の御堂銅鐸とそれにともなう舌は、同じ工人集団より入手したと考えられます。

※1「鉛同位体比分析」=元素は同じでも中性子数が異なる関係を同位体といいます。産出する鉱山ごとに鉛の同位体比が異なることを利用して、鉛の産地を推定する分析方法。

※2「ICP分析」=試料にどの元素がどれくらい含有されているか調べる分析方法。気体化させた試料にプラズマをあて、返ってくる反応から元素の種類や含有量を測定する。

※3「同笵」=銅鐸は鋳型を使って造られる。古い段階の銅鐸の鋳型は繰り返し使える石製であり、同じ鋳型から造られたものを同笵と呼ぶ。

SOSネットワーク訓練、認知症への理解を深める

 福良仁尾地区で6月18日、認知症SOSネットワーク訓練があり、仁尾地区の住民や関係者ら約40人が参加しました。
 同訓練は、認知症の高齢者が行方不明になるケースが増加している現状から、地域で認知症を正しく理解し、認知症の人を含めて誰もが暮らしやすいまちづくりへの取り組みとして行っており、認知症講座や声かけ・捜索訓練が行われました。
 参加者らは、寸劇を交えた講座で、認知症とはどんな状態か、声をかけるときのポイントや関わり方について学び、認知症への理解を深めました。
 声かけ・捜索訓練では、認知症の高齢者が行方不明になった想定で、参加者らが班ごと分かれて捜索。行方不明者の特徴を確認しながら、発見した行方不明者に「家族に迎えに来てもらいましょう」などと優しく声をかけました。
 南あわじ警察署は「行方不明者に関する情報提供が早期の発見につながる。もしかしてと思った時は警察まで連絡を」と呼びかけています。 

淡路特産の手延べそうめん、小学生にプレゼント

 7月7日の「そうめんの日」にちなみ、子どもたちに淡路特産のそうめんに親しんでもらおうと、淡路手延素麺協同組合から市内の小学生に手延べそうめん「御陵糸」がプレゼントされました。
 3束入り2680袋が配布され、児童らは各家庭に持ち帰って、郷土の味を楽しみました。
 市長室を訪れた同組合の森崎英毅理事長と柏木渡副理事長は「淡路のそうめんは昔ながらの手延べ製法で、麺は細くてコシがある自慢の製品。子どもたちに知ってもらい、故郷の特産品としてPRしてもらえれば」と話していました。

下水道の仕組みを学ぶ、出前講座を開催

 6月1日から6月29日にかけて、市内15小学校の4年生を対象に、賀集浄化センターで「下水道出前講座」を開催。6月28日に行われた講座には、福良小学校の4年生30人が参加しました。
 児童らは会議室で、下水道課職員から生活に必要な水の循環や下水道整備について説明を受けた後、下水道についてわかりやすく解説したDVDを視聴。各家庭から排出された汚れた水が下水道施設できれいな水になる仕組みについて学びました。
 その後、同センター内の設備を見学し、汚水が処理され、きれいな水になっていく様子に驚いていました。

地域のにぎわい創出へ、「みなとオアシス福良」誕生

 7月1日に、福良港の周辺施設が国土交通省から「みなとオアシス福良」として登録されました。
 「みなとオアシス」とは、住民の交流や観光振興を通じた地域の活性化を促進するため、住民参加による取組が行われる港湾周辺の施設を登録する制度。みなとオアシス福良は全国で113か所目の登録となりました。
 構成施設は、福良地区公民館・ふるさと活性化センターなないろ館・淡路人形座など10施設で、「福良町づくり推進協議会」が運営を担います。
 うずしおクルーズ船乗り場で行われた登録証の交付式では、国土交通省近畿地方整備局の長田信副局長から守本市長に登録証が手渡されました。
 同協議会の原孝会長は「皆さんに好かれるまち『福良』として、住民全体で話し合いながら運営したい」と話していました。
 また、みなとオアシスに登録された観光施設の一部には、訪日外国人向けにキャッシュレス決済や通訳サービスが利用できるタブレット端末が導入されています。